ラノベ源氏 ~光くんは恋を知っている~
@totonon
episode: 002『01 美しすぎる皇子、誕生! ~桐壺の君は運命の子~』
『01 美しすぎる皇子、誕生! ~桐壺の君は運命の子~』
プロローグ:キラキラ宮の秘密
紫式部 著
現代語訳:與謝野晶子
ラノベ調翻案:totonon
> 紫の花がキラキラ輝いて
> 太陽の光とコラボしたら
> それってアリだよね?
> (與謝野晶子、インスタ風)
第1章 「宮廷の噂の的! 最強美女VS嫉妬の嵐」
どの超イケメン天皇の時代だったかな? 「キラキラ宮」こと皇居には、「
その中でもね、超セレブ出身じゃないのに、天皇のハートをがっちりキャッチした子がいたの。これがもう大問題になっちゃって。
最初からドヤ顔で入ってきた女御たち。「あたしの家、超有名だし~」みたいな感じで、コネを頼りに宮中入りしてきたわけ。そりゃあもう、天皇のお気に入りになった子のことを「生意気!」って思うよね~。嫉妬MAXで爆発しちゃうわけ。
同じぐらいの地位の子たちや、もっと下っ端の更衣たちはもっとヤバかったよ。嫉妬の炎がメラメラ燃えちゃって、もはや軽い炎上案件。ていうか、ガチ炎上してた。
夜勤明けの朝、また今夜も彼女が呼ばれちゃうの? みたいな感じで、みんなの目と耳が気になって仕方ない。そりゃストレスで体調崩すよね。心細くなった彼女が実家に帰りがちになると、天皇様はますます彼女のことが気になっちゃって。もう周りの目とか全然気にしない。「推しが尊い」状態まっしぐら。
これじゃあ、天皇様の評判に傷がつくかも...。「最高の聖君」っていうイメージにキズが付いちゃう、みたいな。
お偉いさんたちも、宮中で働く人たちも、もう頭抱えちゃってさ。「天皇様、そろそろ目覚めてください~」って思いつつも、しばらくは見て見ぬフリするしかないぐらい。だって、天皇様のラブラブっぷりがハンパないんだもん。
中国でも似たようなことあったらしいよ。楊貴妃みたいな推し嫁ができて国が混乱しちゃったって。みんな、裏で「これ、ヤバくね?」って噂してた。
もはや彼女は「国家の厄介者」扱い。「宮廷のトラブルメーカー」的な。
「このままじゃ、楊貴妃の二の舞だよ!」って、みんなピリピリしてた。
そんな地獄のような雰囲気の中でも、彼女は天皇様の愛だけを信じて生きていたんだ。強すぎ...。
彼女のお父さんは、もう亡くなっちゃってたんだけど、お母さんがすごくしっかりした人で、「うちの娘だって負けてないわよ!」って感じで、派手な家の娘たちに負けないようにサポートしてたの。
でも、やっぱり強い後ろ盾がないってのは辛いよね。彼女、いつも不安そうだった。
そんな中、奇跡が起きたの! 彼女から超絶美少年の皇子が生まれたんだ! まるで前世からの縁みたいな、運命的な出来事!
天皇様は我慢できなくて、「早く見せて!」って感じで、産後のお決まりの日数が過ぎるとすぐに、母子を宮中に呼んじゃったの。
その小さな皇子がね、もう天使レベルの美少年なの。「こんな美しい子、見たことない!」ってみんな驚いちゃった。
天皇様には、もう一人皇子がいたんだけど、こっちは右大臣の娘の女御から生まれた長男で、将来の皇太子候補として大切にされてた。でも、美少年度で言えば、第二皇子の方が断然上! 天皇様は、長男は「皇族の長男だから」って感じで大事にしてたけど、この第二皇子は完全に溺愛!
実は、彼女って最初から普通の宮中の女官ってわけじゃなかったんだ。超お嬢様だったの。
でも、天皇様が彼女のことを愛しすぎちゃって、常に側に置きたがったの。宮中でコンサートとかイベントがある時も、真っ先に彼女を呼んじゃうし、時には朝まで一緒にいちゃったりして...。周りから見ると、ちょっと軽く見られちゃうこともあったんだけど、皇子が生まれてからは一気に待遇アップ!
これを見た第一皇子のお母さんが、「もしかして...」って感じで、ちょっと警戒し始めちゃったの。この人、天皇様が若かった頃に入宮した最初の女御だったから、今までずっと上座にいた人なわけ。
天皇様も、この第一皇子のお母さんの批判や愚痴には無関心でいられなくて、「ごめんね」って気持ちもあったんだけど...。
彼女は天皇様の愛を信じてたけど、周りからの批判や嫌がらせがエグくて。しかも、彼女の実家は力がないから、守ってくれる人もいなくて。愛されれば愛されるほど、苦しみが増えていくっていう...。
彼女が住んでた御殿は、宮殿の東北の隅っこにある「桐壺」っていう場所。
問題は、天皇様がここに通うのに、他の女御たちの御殿の前を通らなきゃいけなかったこと。そりゃあもう、見てる方はイライラMAX。
天皇様の呼び出しが続く時期には、意地悪な仕掛けまでされちゃって。彼女の付き人の着物が引っかかって破れちゃったり。
もっとひどい時は、通路に鍵をかけられちゃったり、みんなで示し合わせて彼女の行く手を阻んだり...。
天皇様は、彼女が苦しんでるのを見て、ますます可愛そうになっちゃって。ついに、自分の寝室の隣の「後涼殿」に住んでた女性を別の場所に移して、そこを彼女の休憩室にしちゃったの。
これで、移された人の恨みは天井知らず。
そんな中、第二皇子が3歳になった時、「
宮廷は、第一皇子の時と同じくらい派手に準備したの。世間はいろいろ言ってたけど、この皇子があまりにも美しくて賢かったから、誰も悪く言えなかったんだ。
有識者たちも、「こんな天才美少年、人間界に生まれてくるもんなの?」って驚いてた。
そんな感じで、物語は夏に差し掛かるんだ...。
実は、彼女ってよく体調崩しちゃうタイプで。だから天皇様も「まあ、いつものことでしょ」って感じだったの。
「もうちょっと宮殿でゆっくりしてみたら?」
なんて言ってる間に、どんどん具合が悪くなっちゃって。あっという間に、5、6日で超ヤバい状態に!
彼女のお母さん──もう寡婦なんだけど──が、泣きながら「もう帰らせてください」ってお願いしちゃったの。
でもね、宮中ってドロドロしてるから、「もしかして誰かに呪われてるんじゃ...?」って心配になっちゃって。皇子まで巻き込まれたら大変! だから、皇子は宮中に残して、御息所だけこっそり退出することにしたの。
天皇様も「もうダメだ...」って悟っちゃって。でも天皇様だから、彼女を見送ることもできないし。「ああ、せめて最後に会いたかった」って、めっちゃ悲しんでたの。
彼女ね、もともとすっごい美人だったんだけど、すごくやせ細っちゃって。心の中では「天皇様とお別れするの、超悲しい...」って思ってるんだけど、口に出せないタイプなの。
天皇様、彼女がすごく弱ってるのを見て、「もう希望なんてない」ってくらい落ち込んじゃったの。
天皇様が泣きながら「絶対に良くなるから!」とか「これからも一緒にいようね」とか約束しても、彼女はもう返事もできないくらい弱っちゃってて。
目もうつろで、もともとか細い人だったのに、今はもっと弱々しくなっちゃって。天皇様の心の中は「これからどうなっちゃうの...?」って不安でいっぱいだったんだ。
天皇様は、更衣が宮殿から出られるように許可を出したんだけど、病室に戻ると「今すぐ行っちゃダメ!」って言うの。優柔不断すぎない?
天皇様が「ねえ、私たち『死ぬときは一緒』って約束したよね? だから、先に帰っちゃダメだよ」って言ったの。
更衣は天皇様の気持ちがよくわかるから、すごく悲しそうな顔で見つめて...
「もし...私がすぐに死んじゃうわけじゃないなら...」
桐壺の更衣は、息も絶え絶えにこう言った。まだ天皇に伝えたいことがありそうだったけど、もう力尽きちゃったみたい。
天皇様は「このまま側にいて...」って思ったんだけど、周りの人たちが「今夜から祈祷始めなきゃ!」とか言い出して、更衣を帰そうとするの。天皇様も仕方なく「じゃあ...帰って」って感じで。
天皇様、悲しすぎて全然寝られない。まさにリア充爆発しろ案件。
天皇様は「更衣の家からの返事、早く聞きたいな~」って思ってたんだけど...
使いの人が戻ってきて、「真夜中過ぎに...亡くなりました」って。
更衣の家族が大泣きしてるのを見て、使いの人もショックで立ち直れないまま帰ってきちゃったの。
(つづく)
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