思うことを詞に

窓野さん

帆は砂のごとく

ぼくの背の骨を

つうっとなぞって

ぼろぼろ泣いた

羽毛の夜

かれは生かされたかった

語り尽くされたかった

解されたかった

それはひどく不快だった

ぼくのことを

軽薄に染めようと

かれは画策していたのだ

無意識に

お願いだから

どうか

ぼくの骨の空洞の密度を知らずに

無徴のおしろいぬったくって

どこか遠くへ行ってください

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