「砂」を含む小説

平民出身の母を持つ王太子、王太子の母方の従兄弟、その幼馴染みの娘。無邪気だった三人の関係は、流れゆく月日の中で静かに変質していく。身分制や社会情勢に翻弄されながら、互いに摩耗し続…

Ｙｏｕｔｕｂｅ動画を見て、懐かしく思い出しました。

高校２年の２月、残り少ないクラスメートとの時間を惜しみ、開催されたバレンタイン当日のチョコットパーティー。気持ちを伝えられないまま、笑わずの君を渚砂は見つめていた……

2/10（金）　カドカワBOOKS　より書籍化決定！ http://kadokawabooks.jp/product/121/ 【毎週金曜日更新】 魔術師の名家に生まれ、何一…

どこまでも続く広大な砂漠。その地下に、砂中の町と呼ばれる小さな町が存在した。 砂中の町では、砂漠の砂に埋もれるように、誰もがひっそりと自分の殻に閉じこもる。 主人公はその砂中の町…

目が覚めるとそこには♂がいた。そして♂は自らのことを語り始めた。 あのマジック・リアリズムで有名なホルヘ・ルイス・ボルヘスの「砂の本」の作風を踏襲した至極の一作。

＊現在無期限更新停止中 2100年の初頭。遂に人類は火星への本格的な入植を開始した。各国企業主導での都市計画は順調そのもので、じきに国連政府機関も支部としての移設を行い、その…

人の住む土地と、妖精の棲む異界が交わるとき、魔女と魔法使いが生まれ、世界の均衡が混沌に傾く。古来より栄えた六国が砂の下に沈む前と、沈んでしまった後の、人間と妖精の物語です。

某少女小説大賞の最終選考通過作品です。 約12万文字。薄い小説一冊分(読書時間1時間30分程度)。完結済。 変わり果てた友人と紡ぐ、少年の救済の物語。 砂と岩の国に生き、水に呪…

〈詐術〉（さじゅつ）――。 　それは嘘を真実に変え、人知を超えた現象を引き起こす秘術。 〈詐術師〉（さじゅつし）――。 　それは〈詐術〉を操り、砂漠に雨を、雲の下に日差しを降ら…

　ある夏の日、デートで館山へ訪れた彼は、些細な事で恋人とケンカをして、現地解散してしまいました。 　そして一人で訪れた、館山最南端にある沖ノ島公園。 　夕日を溶かした海のうえで、…

　砂漠の気分を想像し、除草ボランティアにも参加してみました。説明頂いたボランティアガイドの方、本当にありがとうございました。

忘れたい記憶と、忘れたくない記憶。アナタの記憶は…忘れたくない記憶。

その街には週の7日のうち、6日間砂が降るという。 少年は砂降る街を駆ける、それが彼の日常だから。 しかし、静かに、唐突に、砂降る街の日常は一変する……

1186年、ナサニエルは御光のもとに、二度目の生を受けた。それは彼が九つの頃だった。 イタリア・ジェノヴァの東、砂の多い荒涼とした大地が彼の故郷であり、六人目の子どもだった彼は、…

白い砂が、街を、人を、砂に変えていく── 生物は等しく砂に変わり、その砂もまた、人を砂に変える。 死の連鎖は止むことがなく、世界中が砂に覆われるのは、もはや時間の問題だ。 家族…

　十五歳の踊り子・茗凛(めいりん)は、酔っ払いに絡まれたところを二人の少年に助けられる。長安から仏教留学にやって来たと言う二人は、なにやらワケアリの様子。しかも彼らの滞在先である…

　砂と岩だけが広がる荒寥の大地。 　人々はそんな厳しい世界を生き抜くために、巨大な龍の死骸を住居とした。 　照りつける太陽から逃れるために背骨を屋根とし、あばら骨の中に都市を築…

夜の公園の前を歩いていた私は、翔太という少年に声をかけられる。彼は自分のことを幽霊だと話し、砂場に眠る自分の死体を掘り出して欲しいとお願いするのだが……。