砂時計
由良霞澄(ユラカスミ)
第1話
砂時計を見ながら私はいつも思う。
「砂が流れなければいいのに」
言葉に出しても叶うはずのない願いだ。
この砂時計の時間は1年間。
私たちに残された時間は1年間しかない。
砂時計の砂が落ちきってしまったら、私達は別れを宣告される。
どこえ行くかも分からない。
どこかでまた会えるとか、来世では一緒になろうとか、そんな奇跡が起こらない事くらい私だって分かっている。
だから、だからせめて、この1年間だけは、何にも邪魔されずに私達だけで生きていこう。
未来が変えられないのなら今この瞬間を脳裏に焼き付けて未来を生きていきたい。
そうすれば、どんな未来だったとしても
この人生少しは報われたと思えると思うから。
砂時計 由良霞澄(ユラカスミ) @zuu0108
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