「肯定」を含む小説

　好きになったやつはみんな殺してきた。 　恋心とは非常に不本意なもので、私の意思とは関係なく勝手に感情が暴走する。 　最初に好きになったのは、私と同じで流れの傭兵をしている男だっ…

※本作は、「敗者の街 ―Requiem to the past―」第一部まで(旧版の場合は全編)のネタバレを含みます。 敗者の街はこちら↓ (旧版) https://kakuy…

【第3回HJ小説大賞後期「ノベルアップ＋」部門　最終選考作品】 「ハズワケ！」あらすじ。 ギフト名【運び屋】。 ハズレギフトの烙印を押された主人公は、最高位のパーティをクビにな…

誰しもが変わらないと生きられない。 だから私達は変わった。変わってしまった。 変わりたくなくても、変わってしまった。 肯定するでもない。否定も出来ない。 だから、私は叫んだんだ。…

　僕、霧島（きりしま）歩夢（あゆむ）は、半年前に事故に遭って以来、しゃべることができない。 　学校では、同じクラスに妹の心愛（ここあ）がいて面倒を見てもらっている。 　僕が何…

※改訂版の方に続編掲載し始めました！ よろしければそちらもぜひ！ https://kakuyomu.jp/works/1177354054889605493 ※スピンオフ作品「愚…

梨が欲しい？彼女は聞いた。ほぼ懇願したように。しかし、私は肯定的な答えをしなかった。彼女はすぐに堤防決壊のように泣いた。

通学路が長いことでお悩みのあなたに

世界最強のお姉ちゃんの唯一の弱点は、世界最弱の僕である。 お姉ちゃんの最強の座を狙おうと、世界中の魔術師たちから狙われることになった僕。 魔術学校から安全のためにと退学処分を言い…

川岸紗雪と齋田雅之は、俗に言う幼馴染と言うやつである。 幼馴染と聞けば、フィクションの世界ではよく糖度の高い日々を送っている光景が見られるが……彼らの日々は、そんな甘いものでは…

「ホラー小説を書いてみる気はないかい？」 若き女流幻想小説家である御陵彬《みささぎ・あきら》は担当編集者の黒野戒十《くろの・かいと》にそう誘われて、ホラー小説界の若き貴公子と名高…

1989年1月9日。世界の理は変化した。「死」に猶予が生まれ、条件付きで蘇生が可能になったのだ。 ・死後12時間以内に提供者の心臓を食すこと。 ・提供者の魂を取り入れ、その後の…

『完全生命体25X号』と銘打たれたその人造生物は、製造者の都合によって打ち捨てられてしまったせいで、研究所があった峠の森を彷徨い、希にやって来る人間を脅かすなど、自身の能力を持て…

　あたしはミカ。二十三歳。短大を卒業して大手商社に就職し、順風満帆だった。「可愛い」で、人生の道を踏み外すまでは。 　課長は仕事中いつも眉間に縦じわを刻んでいたけれど、ひとり残業…

歴史に偉大な足跡を残した者は、転生に時間がかかる。……その魂は良くも悪くも「並」からは外れているのだから。 王子の亡命を手伝っていた船乗りズィルバーは、あるきっかけで自身の「前…

肯定屋とよばれる職業をご存知だろうか？ 文字通り、肯定をするという仕事だ。 世は情報社会の真っ只中。肯定と否定が入り混じり、イメージを確保する戦いが続いている。 その中で、肯定を…

　突然ですが読者の皆さんは、怪奇現象や怪異、幽霊や妖怪といった類のものは信じますか？私は、そういった者と遭遇したことも、体験したことも無いものですから、一概に否定することも肯定す…

　数百年後の未来、とある星系に存在するスペースコロニーがあった。そこは程度の違いこそあれ住まう人々が血統に固執している階級社会となっていた。 　そんなスペースコロニーで、それぞれ…

【SF短編集】 二千年続いた文明は、突貫工事の歴史によってついに耐えられなくなった。 より良い再生の為に、人類は突貫工事の天国を創り上げた。 より長い延命の為に、人類は赤子に似た…

死にたがる心に逆らうように生きている青痣だらけの体が憎くて、僕は中学校から帰る途中にホームセンターで牛刀包丁を買った。 ※暴力行為を肯定するものではありません。命大事。