「扉」を含む小説

あなたのそばで、いつもあなたと共にあった。あなたが眠るときも。あなたが笑うときも。あなたが泣くときも。いつも。いつも。いつも。わたしはあなたを刻む時間。

異界に行く扉を、知らずに開けてしまう特異体質の小学生、つぼみちゃん。 つぼみちゃんと仲良しになる異界のパン屋のカピバラたち。 何気ない朝の風景です。異界ですけど。 ＊＊＊「甘い…

門扉から出現する異形生物。それらを倒せるのは特別な力を持った狩者(ブレイヴ)のみ。 狩者は門扉の中に入り、異形生物を倒すと「レベル」が上がり、さらに強くなる。また、倒した異形生物…

　自身の本当の願望は、潜在意識に隠れ、現実の世界の中では自身の性格や経験のなかで自己防衛をし埋もれてしまう。 　承認欲求も誰もが潜在的に大なり小なり持っているものだが、自分にとっ…

SARF×カクヨムのために書いたものです。

渋谷宇田川町の一画、路地裏の通りに５坪ほどの小さなバーを偶然見つけたフリーライターの田村淳二。バー・アンバーと入口の扉の上にレタリング文字で記されただけの、何のデコレイトもされて…

放課後にいつも通り時間を潰していた篠崎 永継は、下校時間が迫ってきたので仕方なく家に帰ろうとした。 外は今にも雨が降りそうな曇天で、いつもはこの時間でも人がいることがあるが、…

両親から虐待を受けていたヨルダンは大切なおじいちゃんを失い。家からわけもわからず走り出してしまう。気がつくとおじいちゃんの館へと来てしまっていた。 ヨルダンはおじいちゃんの館で…

様々な短編を掲載するお噺集です。

扉をあけたら、異国情緒あふれる素敵な喫茶店なようなところに行けてラッキーと思った。異世界転移していることに全く気付かず、なにかに執着されることになるのだが・・・。

日本で社畜兼神話オタクだった俺は、ある日居眠り運転をしていたトラックに巻き込まれて死んだ。 だが、目が覚めるとそこは豪華な部屋だった。 困惑していると、扉が開き、そこから男性が入…

あるマンションの郵便受けに、血染めのナイフが見つかった。その男性の通報で警察がやってきて、その男の部屋までいくと、隣の部屋の扉が開いたので、空室であるはずなのにおかしいということ…

突如として抱いた激しい衝動に、僕は自分が抑え切れなくなってしまう。 ──教室の扉を開けたい。 ──ガラスを割りたい。 ──窓から物を投げたい。 でも──それら行動のすべては異…

　十九世紀、ロンドン——ウェスト・エンドを南北に走る街路、ベーカー街にある『Ms.ライトの幻灯館』は、一般客には『幽霊ショー《ファンタスマゴリア》』を、特別客には『子ども部屋のボ…

「さあ、目覚めるのです。新しい世界への扉が待っています」 「あなたは不幸にしてお亡くなりになりましたが、今からあなたの望む世界に転生させて差上げ」 「つまらん！」 「ええー！」 …

【ダンピールの花嫁は新月の夜に花ひらく…からタイトル変えました】 魔物の住む異界と、人の住む人間界。二つの世界を繋ぐ扉は、新月の夜に一斉に開かれる。 ある新月の夜、アリシアの…

葵は幼少期から何度も繰り返し見る夢があった。 全ての感覚が生々しく鮮明で、まるで実際に体験しているような夢だ。 その夢を見る度にもう二度と見たくないと思うのに、ふとした瞬間にまた…

　人生に迷い岐路に立った者だけが、人生で一度だけ重い木の扉を開けることが出来る幻の店「Bar 月下美人」。 　妖艶なマダムと寡黙なマスターが悩み苦しむ貴方を今宵もお待ちしておりま…

　　　手首を切り開こう 　　　そこに種を植えるために 　４階から屋上へ上る階段、扉は閉鎖されている。だからここを登っても行き止まりだ。生き止まりの私には丁度いい。どうして教師は…