「日本妖怪」を含む小説

　スクナビコナは高天原に住んでいる小さな神。 　しかしある日、いたずらが過ぎて高天原から追放されることに。 　そして『高天原のネズミの王子』チュルヒコとともに高天原からおわんの舟…

　遠い昔の豊(とよ)葦原(あしはら)中津(なかつ)国(くに)。 　老夫婦アシナヅチとテナヅチはすでに七人の娘をヤマタノオロチに生け贄(にえ)として差し出した。 　そして今さらに最…

修学旅行で秋の京都にやってきた弐朗と刀子。いざ清水と意気込む二人に、ヨズミが言う。「今、京都では連続襲撃事件が起きている」とーー。血から刃物を作り出す血刀使い、阿釜弐朗が、京都の…

『刻つ風とかける雪柳　早花咲月の刻』の最終話「クレープ祭り」後の小噺です。

狐の嫁入り……これを見た者は妖狐達に殺されてしまう。不幸にもその現場を目撃してしまった主人公は、妖狐達から付け狙われることに……。

簡単なあらすじ：五年前に日本にダンジョン出来て魔物がわーっと出てきたんで、ボスを倒すためにヒロインと攻略するぞ！っていうよくある話です。セルフレイティングは念のため。 ＊＊＊＊…

『刻つ風とかける雪柳　早花咲月の刻』の第１話「家」以前の小噺です。

時は令和。 科学文明に支配され、夜の恐怖を克服し、人々が平穏を謳歌するその時代。 しかし、科学の光が強ければ強いほど、生み出された影は濃く、大きくなる。 その陰に潜み、現代に生き…

時渡封元（ときわたりたかもと）は20代のころ異世界に転移した。 そこは小説やゲームの世界で語られるような怪物が生存しており、人の文明もあった。 しかし化学の発展は遅く、代わりに魔…

『刻つ風とかける雪柳　早花咲月の刻』の最終話「クレープ祭り」の小噺です。

一世紀に一度、妖界の妖怪達が人間界へ凱旋し恐怖を食らうための祭り『百鬼夜行』。 それがまさかの、志願者不足によって中止することに！ 企画責任者の鬼が実行しようと誘うも、妖怪たち…

『第一回オカン（男子）文学大賞』参加作品です。

戦乱の世も今は昔。この世は天下泰平……だったはずなのですが。 そこは侍、隠密のみならず、冒険者までが存在する江戸時代に良く似た世界。繰り広げられるのは時代劇風な冒険活劇。 主人公…

僕は十乃 巡（とおの めぐる）。 降神町（おりがみちょう）役場に勤める公務員だ。 ここ降神町は、普通の町とは違う、ちょっと不思議なところがある。 猫又、朧車、野鉄砲、鬼女…日本…

　1997年から2000年にかけて、同人誌『Griffon's Garden Offline』に掲載した全５回の読書案内エッセイ。 ■「第一回　創造の愉楽」（1997年）で言及…

　日々武道の修練に励む高校１年生、鬼越修はある日妙な夢を見た。巨大な剣を手にして邪悪な何かと戦う夢だ。 　５年前の事件で家族を失った修は、隣に住む武道の師匠の娘であり幼馴染である…

病気のために齢18歳にして死んでしまった、如月柊。 目が覚めるとそこは大正時代と思われる日本であった。 「とりあえず行動してみよう」 マイペースなため、これから先どんなことが…

賽銭箱に財布を落として現れたのは、寂れた穂里神社の御祭神「せり姫様」。 穂里町に歩み寄る災厄を振り払うため、深い信仰心の持ち主だと勘違いされた古家春は、人々の信仰を取り戻すべく、…

祖谷地方の深い山の中。月子と母とユキちゃんが三人で暮らす古い大きな家は、「お化け屋敷」と呼ばれていた。