「妖鬼」を含む小説

人を喰らうという咎鬼(とがき)と、それを討つことができる妖鬼(ようき)という存在が多く活動している街、四神(よつがみ)。そんな街で起きる事件に挑むのは霊法課と呼ばれる組織の、その…

舞台は東の果ての国、『千華共栄国』。 その中の西に存在する国、『千古』は見るも無残に荒れ果てていた。 帝の崩御により宮廷は腐敗。濃霧にまみれた村は野盗や妖によって荒廃し、山中には…

時は平安時代。主人公は元人間現鬼で陰陽術が使えるという不思議な少年黒種童子。ある日のこと黒種童子にある命令が下される。その命令によって黒種童子は人間のころを思い出し始める…いった…

「人魚姫」をモチーフにした和風奇譚。 ヒトに懸想し、彼の館に迎えられた人魚の娘と、ヒトが彼女に求め与えたもの。 隔たり交わらぬ想いを海は静かに受け止める。 「あめつちをまもるも…

殺人という絶対悪を行使する彼には理解者は存在せず、ただ独りだった――妖鬼の少女と出遭うまでは。 運命が気まぐれに許した、束の間の孤独のやぶれ。彼らの邂逅は、やがて、ひとつの町全体…

　現代社会に現れる魔物、鬼を専門に退治する鬼狩りの家に生まれた鬼月諸刃は、家業を捨てて料理人になりたかった。 　目的の鬼を倒してしまい、未練をなくした諸刃に鬼狩りを続ける意味はな…

古来より現世には陰陽のごとく隣り合うものが多かった。 男と女。 太陽と月。 昼と夜。 ……そして光と影。 光が強まれば自然、影も濃くなる。 栄華を極めた人間たちは形なき者たちを恐…

　現代ファンタジーモノです。 　＊第27回電撃小説大賞、三次選考落ち。 　＊加筆修正して他の公募に送る予定です。 【あらすじ】 　獅子堂明は幽霊が視える高校生。 　素人な…

神から与えられた土地、上の国にある七つの里は強力な妖力や神通力をもつ大妖怪達によって納められていた。 主人公の紫苑は七つの里の中でも強い力を持つ鬼の一族の姫として生まれたが、母…

谷中の老舗餅菓子屋の娘で、この春高校二年生になる清宮姫華は、妖かしが『見える』ことに悩んでいた。 新学期初日、姫華はタチの悪い妖かしの対処に困っている所を、通り掛かった少年に助け…

五つの妖がある。彼らを使役する、人だった者たちがいる。 妖魔に近く妖魔ではなく妖魔を喰って妖魔を従える。 彼らのことを現す言葉はないが、妖鬼士と呼ぶ人びともいる。

人通りのない、廃れた商店街。そこに一店舗だけ、営みのある骨董品店。 　仕事疲れにフラリと立ちよったその場所で、彼はある女性と出会う。 　不思議な雰囲気を持つ彼女に、色々と仕事の…

太古の昔。天と地から現れた御使いが世界を造り上げた。彼らの持つ世界創造の技術は少数の人間へと受け継がれる。『技術者』と呼ばれた彼らは世界の頂点へと君臨した。 技術を受け継がなかっ…

未曽有の飢饉におそわれた年、少女《美》は家と家族を失った。 弟の埋葬のために訪れた荒れ寺で、鬼に出会ってしまう。しかし、目が悪いために鬼と分からず、寺に住まわせてもらうことになる…

体を蝕む病。 代わり映えのしない景色に嫌気が差す。 そんな中、水月の目に映り込んだ一匹の白兎。 人の言葉を口にし、二本足で歩く兎を、水月は咄嗟に追いかけた。 そして、目覚めた彼女…

　あぁ、母上。あなたは、病気で亡くなられたのではないのですね。

時は近未来。 平安に流行った百鬼夜行が今でも続いている。 昔と違うのは、鬼が増えたこと。 鬼はヒトの肉を喰らい、同胞を増やそうとしていく。 そんな鬼を殺すことを生業にしている団体…

虐めを受け、不登校になってしまった甲村恵梨香・14歳は、誰も近寄らない、妖が住み着いていると噂される石楠花山へ赴く。 恵梨香にある依頼が来たのだ。 内容は、ある少女の世話係を担っ…

『禍』 彼は物心つく頃からそう呼ばれ、望まれて生まれてきたわけではない。 村はずれの廃寺に閉じ込められ、度重なる苦痛と、小さな格子窓越しに映る、切り取られた小さな風景しか知らない…

時は明治、廃刀の例は日本を覆いつくし誰もが当たり前とさえ謳う時代。 そんな中、人知れず悪鬼たちと戦う者たちが居た。 その名は、《討鬼隊》。 人の世を脅かす妖と呼ばれる鬼たちを狩る…