「伝奇 伝承」を含む小説

　若葉町には英雄がいる。江戸時代ごろ、鬼が出没し、人々を襲った。村が滅亡の危機に瀕したとき、一人の男が木刀を手に立ち向かい、民を守ったという。この物語は高校の教室で話題にされるが…

これは現代とは異なる地、葦原での物語。 『失敗作』 そう父に告げられ、御剣久遠は全てを失った。 家も名も捨てクオンと名を変えた少年は、かつて恋焦がれた少女、櫃木空の住む日暮子…

片目の魚しかいない沼、寺にある幽霊の絵、怪しい東北の民話や伝承を短編小説に。

伝奇、詩、捉えどころのない人。どちらからも半端ものとされた人のお話。

その土地には、「少年の形をした死」が存在した。 少年は死者を導き、森へ行く。数多の生命と関わる中で、彼にとっての救済はいかにして生まれるのか。 山形県のモリ供養の風習、諸伝承を下…

　陰陽師の家系としての千二百年以上の歴史を持つ氷狼神社、そこには古来脈々と継承されてきた舞と太刀と言付があった。 　氷狼神社の後継として生まれた主人公の少年は、社に代々伝えられて…

昔々、素羽鷹沼のほとりでは、素羽鷹（そばたか）の国が五つの隣国と仲良く暮らしていました。 ところが或る日のこと、その昔、都の天子様にそむいて兵を挙げた謀反人として、この地で討ち…

神は姫に恋をした。しかしその愛はすれ違いを生み、お互いの身を破滅へと追いやる。 転生しても巡り会おうと約束をした二人であったが……？ 辛抱強くない神様のおかげで助かった、神と姫…

　※編集者ツッツー添削OK 　日本一長寿の多い町、辰原町。 　その町に住む高校一年生の桐嶋健太がある朝、目を覚ますと、ベッドの傍らに美しい少女が居た。 　自称、未来から来た…

時は鎌倉。紀伊の国の奥地には物の怪が棲むという噂があった。 探し回っても辿り着くことはできず、もし辿り着いたとしても、一夜のもてなしを受けて寝て起きれば、人はおろか里そのものが消…

南海に突如現れた諸島は、その研究価値から日本の領有でありながら、南極と同様の軍事的開発的中立地帯となった。 しかしセルリアンの出現とともに一時的避難を余儀なくされた人類は、世界各…

数万年前に地球全土のみならず宇宙にもに広がった先史文明の超人達。 後にインドや中国などの伝承で仙人として伝えられる彼等の末裔、久遠が創る歴史の物語です。 戦争で造られた国…

地元に残る伝承をヒントに、異端の能力の持ち主の悲しい生き方を描く。はずだったんですが……。ちょっぴりミステリー味、入ってます。

＜あらすじ＞ 　昔、ナガサキアゲハのことを地獄蝶と呼んだ。 　大森咲は季節外れの黒い蝶から「子供」を貰い、他の少女達にそれを分け与え始める。しかし、それは「死と言い難き死」をもた…