「#古書店」を含む小説

黴臭く、薄暗い古書店の奥。 そこに僕は棲息している。 髪を切ったのはもういつのことか。 一年前か、五年前か、――それとも、もっと前か。 着物から伸びる手足は恐ろしく白い。 それ…

商店街の中に、ひっそりとたたずむ創業110年にもなる古書店――記憶堂書店。 普通の古本屋だが、ある秘密を抱えていた。 パサッ。本が落ちる音がして、三代目店主、柊木龍臣は床を見る。…

私が働く古書店には知る人ぞ知るサービスが存在する。（１話完結） ※小説家になろうでも掲載しています

島津 大樹が20歳になると父に連れられて、とある古書店に入る。 そこで父から家に代々伝わると言われる灰色の本を受け取った。 その本には、自分のこれからの未来が描かれていると言う。…

万物の願いを叶える魔法使い、花廻り屋八雲さん。彼女の経営するお店、月夜野古書店に居る書生、小泉くん。 二人のもとに、死体を持ってやってきた真田くん。真田くんは死体の女の子、大谷…

古書店「猫ノ目書房」にほどほどに入りびたる白鳥優史。 去年から縁あって彼に憑いている怪異の葉。 少しずつ人ならざる者たちと関わっていた一人と一匹。 「すこしふしぎ」な真っ黒い生…

【第一部完・第二部準備中】 嵐がやってきて海辺にＵＦＯが落ちたつぎの日、いつもと違う町のなか辿りついた古書店で小鳥遊幸子は恋をした。 空っぽの住宅街、 シャッターのおりた商…

都内某所。息をひそめるように佇む古書店がある。様々な書物が乱立する店内の奥に、玉兎庵という小さな部屋がある。そこに住みつく紙魚と店の主人が紡ぐ、あやかしと人間の物語り。

AとBは不思議な世界に迷い込んだ。キーワードは、古書店、炒飯、船長、分離タイプ、そして、乖離タイプ。意味はないのに意味があると思い込み、意味があるのに意味はないと解釈する。という…

芥川賞作家・南木佳士さんの『海へ』でパニック障害の因は「あらかじめ身体にセットされたタイマーのオン」と知る

ユニコーンの角を手に入れるため、「囮」としてとある貴族が所有する別邸で共同生活を送る少女たち。 囮であるサラとメアリーは、モルグで古書店主人の死体を見る。そこで出会ったフランケン…

「ここから始まったんだ。俺と怪異を取り巻く人々とのどこか不思議で温かい物語が」 　俺、渡瀬春翔はごく普通の翠霞院大学の１年生である。ある時俺はオカルト研究部の調査員決めのジャンケ…

大災害後、異能に目覚めた少年望月陽向(ﾓﾁﾂﾞｷﾋﾅﾀ)は大災害の元凶である邪神に復讐するべく、邪神を取り締まる秘密結社『SPECTRUM(スペクトラム)』に協力する日々を送って…

【ただいま執筆を中断しています。申し訳ございません】 彼女の大切な詩――それは彼女と母親だけの思い出の本の一節…。なのになぜ赤の他人の俺が知っているのか。本など縁がなかった俺が…

～千年の恋をした。あなたがいてくれた～ 『源氏物語」を愛する国文科学生の田村米（たむら　よね）は、家族の不和を抱えるが故に自分の名前を嫌い、また真面目であるが故に生きづらさを抱…

僕が感じている現実での疎外感。それは単なる自意識過剰なのか、それとも本当に世界と僕がずれてしまっているのか……。 眠れない夜。路地裏にある怪しい古書店『本屋迷宮』は店を開けていた…

夏休みに入ったら、三森《みつもり》君が全然古書店に来なくなった。 お祖父ちゃんのお店の常連さんだから、三日に一回は来ていたのに。 気になる。気にならない。 心の中でいいわけをし…

大型の彫刻を専門とする芸術家 天城健は依頼された彫刻のモチーフ選びに悩む。 そんな彼を助けたのは毎日公園で顔を合わせる学生服姿の少女だった。

とある町の商店街。 その片隅に小さな古書店がありました…… 古書店の男の子と、とある理由でその店の常連客になった女の子の話。