「思い出」を含む小説

　大陸の裳裾にしがみつく小国・クストルでは、王位継承の典礼を控え、国中が浮き足立っていた。けれど渦中の王太子・ライゼは、王権の継承を前に不安を隠せない。 　そんな少年王太子へ、異…

中学時代の想い人との間に苦い思い出を持つ捻くれた高校生、三枝　柚月（さえぐさ　ゆづき）。柚月に取り憑いている、人の感情を喰うお気楽幽霊、サラ。二人の過ごしたあるバレンタインデーの…

日に日に遠くなる思い出と 儚くなる現実と 薄れてゆく自分の存在 ※緘黙（かんもく）とは「場面緘黙症」のことです。極度の不安により、話せなくなったり固まったりしてしまう障害のこと…

一人称ボクの支部長 目線のお話。 人を還す事に意味なんてあるの??なんて滲みついた過去を忘れさった 忘却の蒼と贈る物語。 あの夏の思い出はいつか消え去るように、なん…

信じてもらえないだろうけれど、ある朝僕は二人になっていたんだ。辛い思い出や忘れたいことを切り離した僕と、切り離された彼。それから僕の大学生活は順調そのもので、成績もよくなって友達…

小学校の卒業式を数日後に控えた明音はバスケ部の卒業イベントであまり話したことが無かった篠田和人から選抜チームに抜擢されてしまう。 思わぬ活躍をした明音は篠田を意識するが、中学は離…

子供のころ、見知らぬおねえさんと一緒に食べた味噌ラーメン。 大学時代、たくさんのことを教えてくれた先輩に捧げる酒。 ずっと昔、家を離れていった父親との思い出を呼び起こす名作映画。…

僕は病院の屋上で、一人、煙草を吸っていた。その煙草を吸っていると、様々な思い出が、走馬灯のように行き過ぎていった。そんな時、ふと背後から彼女の声がする。そっと白衣を翻らせて、彼女…

あの日の出来事を「私がつくりだしたつまらない物語」ということにしてしまえば，代わりに誰かが「つまらない」と笑ってくれるだろう，そう思ったのです

あらすじ 高校二年の夏休み、主人公である山田勝（やまだまさる）は、両親の離婚話しに巻き込まれて人生初のブチ切れをしてしまう。 ブチ切れた結果、勝は家を飛び出し家出状態に陥る。…

焔は蒼に対して、恋愛感情を抱いていることに気づく。 それは、焔にとって初めて抱いた感情で・・・・ ありふれた日常から、過去をめぐる、そんなストーリがここにある。

　学生生活最後の夏。輝久は離島で１カ月を過ごす。その島は輝久が生まれ、小学校低学年まで育った土地だ。そこで高校生の渚と出会う。 　輝久は渚と触れ合ううちに、そして思い入れのある夏…

理知的でありながら官能的でもある『涼音』。素直で穢れない『舞』。主人公の『一縷』はふたりの女性に惹かれてしまう。 ひとりの女性にすべてを期待しても裏切られるだけ。母親との苦い思…

約束があった。記憶もあった。大切な思い出や、気持ちだって。 幾度となく見る夢にさいなまれつつも、社会人の千年（ちとせ）は 今日もつまんなさそうに溜息を吐いた。 そんなある日彼女…

ホームセンターでブロック５００キロを買物する日曜大工（DIY)趣味のガテン系乙女と愛らしく生意気な妖精族王子（小）のお話。カナは夏休みのあいだ大叔母さんの貸別荘管理人を頼まれたが…

少年は、車内が灰色な列車の中で不思議な空間で昔の思い人に似た少女に出会う。 確か2011年に書いた作品です。結構昔ですね……。

ファンタジー要素のない、小説らしい小説としては初めて書き上げた短編。 2010年8月に完成。 15歳の高校生・虹介と、11歳の小学生・稚奈。 いとこどうしのふたりの間の、金色の…

彼女と僕は支えあう仲だ、何時もの様に彼女とイチャついているとそこに一匹の邪魔者が入る、羽の生えた人。その姿はおとぎ話の妖精と呼ぶにふさわしかった。 そしてそいつは確かに、いや、…

あなたには、どんなキスの思い出がありますか？ いい思い出ですか？ それとも……