星の降る丘
茲憂
───蒼い蒼い空の果て───
夢路を辿る様に
『あの丘には星が降るんだ、とても美しくて綺麗な星が金平糖よりそりゃあ、沢山』
あの時の少年は蒼々しい空に手が届きそうなくらい、手を伸ばして言った。
『あぁ、そうだね』
なんて掠れた声で空返事をするボクは空なんて見ていなかった。ボクはもっと奥、この世界の
終焉を見ていた、だなんて滑稽な話だろう?
そんなボクを悲しくて泣いていると思ったのかあの少年は口を開いてこう言った。
『終わり行く時まで、一緒にいよう。生まれ変わったら空の星になりたい』
クソ真面目な顔でそんな事を言うものだから
もう少し泣く事を止めてやらない。だって
あの少年を殺すには僕はあまりに不細工に泣いていたから、そう。ただそれだけ。 終わりを眺めてボクは泣くんだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます