「第３２回電撃大賞」を含む小説

　魔物が産んだ子、悪魔の生まれ変わり、そんな呼び名を持つコルニクス。 　彼は名作RPG「ナートゥーラ」における、世界を滅ぼしかけた悪役であった。 　路地裏出身の彼は、力で全てが決…

　感情を禁じられた灰色の世界「モノトニア」。 　そこに生きる論理学の天才アダムと数学の天才イヴは、ある日禁断の詩集と出会う。 　二人の心に芽生えた感情の種は、やがて大きな反逆へと…

静かな名門女子大学で起きた衝撃の事件。 人気教授の毒殺未遂。 その裏に潜む、国際的な陰謀。 「この研究は、世界を変える可能性がある」 クールな眼鏡の奥に鋭い洞察力を秘めた…

女性が苦手な男子高校生・針本針太朗（はりもとしんたろう）は、入学式の当日に４人の女子から告白されるという事態に直面する。 唐突な事態に困惑する針太朗（しんたろう）は、保健医の安心…

　邦日銀行は国内に止まらず海外にも支店を保有し、一万六千人を超える従業員を抱える日本有数の巨大な都市銀行である。 　そんな銀行のシステム部員が行方不明になる事件が陰で起きていた。…

　1985年、東京の高度医療センター。冷たい白い光に包まれた分娩室で、霧里舞が産声を上げた。しかし、その声には他の新生児とは違う、不思議な静けさがあった。両親の霧里健と美樹は、我…

　麗華は、いつものようにリラックスした様子で診察室に座っていた。彼女は精神科医としての仕事を愛していたが、時には患者の悩みに真摯に向き合うあまり、自分自身の人生について深く考え込…

　内閣総理大臣補佐官、森公達子(もりきみ　たつこ)は、『その時』を予感した、「人類が住む3.5次元世界は存亡の危機に瀕している。『達子が近い将来に作る5次元世界』が６次元世界の悪…

　薫子の意識が、夢と現実の狭間をさまよううちに、ゆっくりと浮上してきた。目を開く前から、彼女の感覚には違和感が広がっていた。まるで、体が宙に浮いているような、不思議な感覚。重力か…

高校二年生の冬、明確な区切りがないまま仲良くなり続けている【俺】と【センパイ】 少し意地悪でからかってくる【センパイ】に、文句を言いながらも付き合う【俺】 たまにからかわれて…

この話は、主人公の私が、かって自殺した中学生時代の恋人に、よく似た、いやもっと綺麗な女性と出会った事から、物語は始まる。 　しかし、彼女は、実は、既にメジャーデビューしていた漫…

「美咲、ちょっといい？」 　杏奈が私を呼び止めた。 「新入生の中に、ちょっと問題がありそうな子がいるの」 「どういうこと？」 「あそこにいる子よ」 　杏奈は控えめに指差した。 「…

日下部黎と桜川愛菜の二人の本を交えた日常の話。 加筆修正改正版、20000文字完結読み切り版。 本の神様　連載用　https://kakuyomu.jp/works/16818…

六月。梅雨の刻。 泡になって死んだ岸波瑠璃の遺書代筆を依頼された天伊は、彼女の死に、天敵たる詐欺師が関わっていたことを知る。 天伊は、彼と彼女の終わりに何があったのかを探る為、些…

　エリナは、薄暗い納屋の隅で身を縮めていた。外では、村人たちの声が騒々しく響いている。 　今日は彼女の14歳の誕生日。 　そして、「風の祭儀」の日でもあった。 　そう、エリナが人…

生まれつき才能が無いとして他の巫女から落ちぶれ扱いされている天道ヒナタは、父親との喧嘩によってついに家出を決意する。自分一人だけで悪しき妖魔を倒し、才能がなくとも巫女として戦える…

〈※電撃大賞応募用あらすじ 800字ジャスト〉 　大帝国エルドラニアが植民地経営のために新天地（※新天地）へ輸送する希少な魔導書『大奥義書』を狙い、アジトのある新天地からはるばる…

「ジョセフィーヌ、お前また市場で盗みを働いたらしいな」 　宇宙海賊団のリーダー、カプテン・ブラックは眉間にしわを寄せて言った。 「だって、あのオッサンが私の尻を触ってきたんだもの…

怪奇蒐集家・九朗は山間の村における【狐穴】の伝承についての調査を依頼される。 岸波家の人間が不要な物を捨てるその【穴】が抱く闇の中で 私は貴方を見つけられない。

『2XXX年、地球に巨大な隕石が直撃します』 二十年前、政府は国民に衝撃的な声明を発表した。 それからというもの人類は隕石から逃れる為に、 着々と惑星「オアシス」への移住を進め…