「拾い」を含む小説

どしゃぶりの雨の日。 桜庭（さくらば）ロクは、学校からの帰り道に女の子と出会う。 傘も差さずにじっとしていた彼女に声をかけると、 「帰る場所がなくなったんです」 「母親が私を…

　巨大な外壁に囲った王国『オフィックス王国』 その国にいる唯一の孤児である盗人コブラと唯一の黒い髪をした異邦人の騎士ヤマトは刑罰としての任務を任された罪人として、そしてその罪人の…

全て一話完結の短編です。気になる単語から読み始めていただければ幸いです。

クラスのぼっちの少年球児はカースト上位の少女桜に告げられる。近いうちに日常に変化が起きるような不思議が現れるから見つけたら教えて欲しいと。それは帰り道で見つけたこの妖精の少女なの…

高校受験に失敗した少女は、ゴミ拾いを続ける。ひたすら続ける。そこにある日あらわれた三国志の英雄、司馬懿。それははたして、夢か幻か、幻影か、幻想か？ナンセンス雑談ショートストーリー…

家族のことも、誕生日も、自分の本名さえも覚えていない。 そんな少女を拾い、楓と名づけた泰明。 血のつながりこそないが、両者は仲の良い親子として共に暮らしてきた。 だが楓には、彼女…

◆第一詩集｢月の道標｣ https://kakuyomu.jp/works/1177354054889257390 ◆第二詩集｢月想うひとありて｣ https://kakuyom…

普段は真面目なホームレスとしてゴミ箱漁りや空き缶拾いに勤しみ、夜には非合法の「蹴られ屋」を営んでいた私は、ある男の財布から手に入れた免許証を見て一つ妙案を思いつく。普段は宵越しの…

自らの信じる【うつくしいもの】の蒐集を生業とする【まほうつかい】の『よひら』が買ったのは、水晶の瞳を持つ小さな子どもであった。 人形然とした見目麗しい子どもに名を与え、よひらは「…

隣国の侵攻を受けて父と母と兄を殺され、“自らの意思に関係なく”二人の姉をこの手で殺した、ラストロンツ王国第三王女トルテ・リアム・ラストロンツ。13歳という若さゆえか、ラストロンツ…

俺の名は私立探偵、乾宗十郎。新宿を根城に他で扱わないケチな事件を拾い集めて飯のタネにしている。 今日も俺の事務所に一人の男が訊ねてきた。 平凡な会社に勤める平凡な独身男である。 …

千円札を偶然拾い、それをパチンコで3万円にして、やがて1夜で100万円を手にした男の話です。

アインゴルト製薬会社襲撃事件。 新聞の一面とＳＮＳのトレンド一位を飾ったセンセーショナルな事件を切欠に、霜月市の暗部が露わとなる── 事態収束のために訪れた男、アーニャ・ロッソ…

　ユクは見た。赤くさび付いた剣から剥がれ落ちてゆく、無数の赤い花びらを身に纏わせながら、凛とした姿で目の前に聳える逞しき獣人の後ろ姿を。 第九天成戦争。それは天成剣を持つ剣属同…

心が破壊されたので。 言葉の欠片を拾い集めて、ゆあんさま企画に再び挑戦させていただきます。 テクニックといえるものはないけれど、自分の世界観を出したくて。 震えながら書きました。…

主人公の春田空斗は、銀髪の美少女と衝撃な出会いをする。 彼女はレティシア・フォン・ダイヤモンドと名乗り、冥界に住む死神で、魔法が使えるなど、信じられない話ばかりを聞かされた空斗。…

幼少期の夏、私は祖父母に連れられてある場所へ行くと、そこには祠と石碑のようなものが乱雑に並び、真ん中に高く聳える墓石があった。 祖父の本当なのか分からぬ祖先の話、幼い頃に感じた祖…

「男はね。女に上に立たれるのが嫌なんだよ」 「僕は、僕を立ててくれる人を妻にしたい」 特例で女公爵になった途端、身分が下になった婚約者に婚約破棄を申し込まれたルナータ。 キレた彼…

背負った大きな籠をいつもより陽気に揺らして、テララは今朝もせっせと小山へ拾集に来ていた。 　人っ子一人、草花さえない広大な荒野を、村から毎朝生活に必要な食糧やら小間物やらを拾いに…