「違うだろ」を含む小説

舞台は、こことは少し違う不思議な世界。 魔法技術が盛んで、機械技術はずいぶん昔に滅んでしまった世界。 そんな世界で「魔術学校」に通う双子の兄弟がいた。 楽しい学校生活のはずが、…

このお話は、精神障害のある人の、日常を書いてみたものです。こういう障害のある人の日常というのは、何気なくしていることでも大冒険になることもあるのです。

「私、ロアン侯爵様と婚約したのよ。貴方のような無能で下賤な女にはこんな良縁来ないわよね、残念ー！」 　同じ十七歳。もう、結婚をしていい年齢だった。 　幼馴染のユーリアはそう言っ…

僕の国では、諸外国から訪れた王侯貴族や使者への宴で変声期前の美しい少年に歌を歌わせる。 少年が少女と見紛う容姿、声でいられる時期は短い。 わずかな時期限定の美を愛で、楽しむためだ…

無名の作家である女性、如月　雪華(きさらぎ　せっか)。 ネタを探してふらりと散歩に出た彼女は、気まぐれで帰路の曲がり角を違う場所で曲がってみた。 だが、そこには町の中のはずなのに…

「黙っててもわからないぞ」「失礼ですよね。すみません……」「そういうことじゃないが……」 旅する勇者とただの一般人の話。

私はきっと、異星人(エイリアン)なんだ。 だって普通とは違う。 私は女で、そして女の子を好きになった。 この星の重力は重すぎて、 この星の空気は息苦しい。 だからきっと、私…

　オズ魔法学園にて、世界最大の脅威と目されている主人公のアッシュは、学園一可愛いと評判のピスキーにラブラブアタックを受けていたが、なぜかアッシュは嫌がっていた。 　周囲からは非難…

二人でクリスマスパーティーをしようとしていた恋人達。 想定と違うことになって････

六甲山の山奥で産まれた6匹の狐の子。 その中の2匹は他の子とは毛色が違った。 片や白い体毛に深く青い瞳。 片や赤い毛色で深い紫の瞳だった。 白いきつねは神の御使い、特に赤目では無…

初恋は甘くほろ苦く、実らぬもの。 　昔の詩人はそう言ったらしい。 　今は時代が違う。 『初恋婚姻法』によって十三人の嫁がいる音楽家・伊藤総司は嫁とともにスーパーで買い物をし…

　平凡を絵に描いたような私が、突然目の前に現れた銀髪イケメンにとんでもない言葉を掛けられた。「好きです。愛しているんで、お願いです────……死んで下さいっ！」はぁ？　ナニ言って…

「シャロン、貴様との婚約は、破棄することにした」 「……はい？」 　侯爵令嬢である私、シャロン・カーディナーは、婚約者であるデイヴィス殿下に婚約破棄を言い渡された。 「あの…

映画は好き、でもアニマやオタクってレベルじゃない、そんな二人が互いに映画をススメて感想を言い合うだけのシンプルな企画。 互いに好みが違うから普段はあんまり選ばない映画に触れて楽し…

好きな人の連作です。 季節は秋。好きな人の季節の間に入るお話です。

　普通の家庭に生まれて、可もなく不可もなく、私の人生はこれで終わった。 　私の人生は、ホントにこれで良かったのか？ 　平凡で普通。しかし、不幸ではなかった。 　だが、幸福だ…

エルフのお姫様であるメルツェーデスがお姫様になりたかったのに全く、そうではない現状に愕然としたのは十歳の時、前世を思い出したからだった。 それでも我慢強い日本人の気質のせいなのか…

　少女・比島（ひじま）サナカは、目が覚めたら不思議な世界にいた。巨大化したお菓子があり、桃色の空がある――、【スイーツエリア】と呼ばれる、大きな一つの世界の――その半分の世界。 …

ときおり、誰かの顔を見て「なにか違う」と思ってしまう。 その意味がわかっても、僕にはどうしようもないのだ。

ある日突然と、この地球にはダンジョンと呼ばれるものが出現した。 すると謎の赤い雨”レッドレイン”にさらされた人間の99.99％は”スキル”という物を宿すようになった、だがそんな物…