「届かない」を含む小説

女子大学生・高橋真琴は、小旅行から帰ったアパートの玄関先で、置き配された段ボール箱一杯のリンゴに遭遇する。実はそれはたまたま同じ高橋姓を持つ隣室の住人宛てのモノだったのだが…… …

　その土地にはその土地の月がある。 　日本全国世界中のどこでも見上げることができて、それぞれが違う月になる。 　月というものに「宇宙空間に浮かぶ石ころ」以外のものを見出だし…

もうすぐ中学校に入れる♪ 中学生になったら部活もしたいし、恋もしたい💖 そんなアタシが一目惚れした初恋相手は、隣の社宅に住んでいたセンパイ…。 胸キュンするような初恋、覚えてま…

天才肌の未玖と、平凡な星子。二人は恋人同士だけれども、どうしても届かないと星子は感じる。未玖に愛されてるだけじゃいや。釣り合う私で、いたいのに。コンプレックスを抱える星子と、そん…

毎日同じ時間に空を見上げている少女と、その少女に恋をしている少年の一場面を綴った話。話自体は少年の一人称で進みます。 ツイッター相互さんにお題を頂いて書いた話でした。お題は『男…

ある大雨の日、郁は雨宿りに飛び込んだ校舎裏の古びた温室で、見慣れない男子と出会う。 同学年なのに、これまで見たことがなかった武田くんと。 武田くんと毎日放課後温室で交流していくう…

彼女の呪いはたびたび私を苦しめた。 ふたりで並び夕暮れときの花屋で語り合う日々。 彼女は店員として、私は客として。 手は届かないと分かっていたが、ある日決意をした。 告白を明日に…

時は昭和、素朴な青年・古谷慎一が出会った一人の女性。 絃葉紫苑という名のその女性。温かな微笑みと優しさに、慎一はすぐ惹かれてしまうのだった。 届かない、伝えたいこの想い。 いつか…

　手の届かないところから、わたしの先輩は気まぐれに本を与え、気まぐれに言葉のナイフを振り上げる。 　ジョバンニは、カムパネルラを恨んでいるに決まっている。手の届かない場所に行…

「好きだから」伝えられない「私」から「君」への届くことのないメッセージ。 届かない思いを、短歌に乗せて。

夢月七海さまの自主企画「同題異話・九月号　　砂漠渡りと長月」参加作 同じお題で皆で話を書こうというものです。 https://kakuyomu.jp/user_events/16…

これは、私と僕と俺の青春の1ページ

8/30に今作を出版し、作家デビューしました。 しかし、その日にわざわざ買ってくれた人に届かないとわかったので、一話と二話のみ2日に分けて先行公開します。 また、ちょうど物語…

【10分あれば読み切れる幻想掌編小説】 #呟怖 を元に掌編を書きました 高い板塀に囲まれた狭い土地 周りは繁華街 なのに喧噪も届かない 静寂 傾いた墓碑が散乱する 長らく捨てら…

お盆休みの大井川鐵道、奥大井湖上駅。スマホの電波も届かない秘境駅で、わたしは東京から帰省する恋人と待ち合わせする。わたしはバイクで。彼は列車で。でも彼は、来ないかもしれない。喧嘩…

人類は増加の一途を辿り地球の地表を埋め尽くしつつも、それなりにご機嫌に暮らしていた。 だが、ご機嫌なまま、死ぬまで生きていられないのが、哀しいかな人間の性、または業である。 ………

ある日、高校生の陽介は、路地裏で雨に打たれなく子どもを保護する。 その子の名前は、ナオ。 ナオは耳が聞こえなかった。