夜の国に住む、たった一人の人間。それは記憶を失った、白銀髪の少女だった。
そこに、同じく記憶を失った青年が現れる。
出会いが運命の歯車を回し、やがて大きな変化のうねりへと姿を変えていく……。
二国間の戦い、二人を取り巻く善意と悪意、感情の機微を丁寧に描かれて、重厚なストーリーへと昇華されています。
冬の夜空に瞬く星座のように、美しい表現も読者を魅了します。
ぜひ手に取って、最後までご覧いただきたい作品です。
それぞれの思いが交錯する中、最後の願いとは……?
読み終えた時、きっと温かな読後感を得られる一作です。