「顔 短編」を含む小説

その城には、魔と対する二人の女がいた。一人は礼拝堂で浄化と祝福を行うシスター。もう一人は闇の底で血にまみれ、魔物を狩る騎士。正反対の二人は少しずつ惹かれ合う。 しかしある夜、狩り…

アリスがボブにメッセージを送る。 西洋の話ではなく、現代日本の話である。 いつもボブにメッセージを送っているアリスは、ボブと顔を合わせて話をするのが夢なのだ。

やあ！主人公のジェフだよ！ おいおいどうしたんだい青白い顔しちゃって！ ブルーライトを浴びてるだけ？ ＯＨ〜強がりはよしなよ。 しょうがない、僕の話で暖まっていってくれ！ 実はこ…

中学校教諭として働く「私」、様々な顔を持ち合わせる「私」には忘れられない生徒が……

主人公が目を覚ますと、両親の顔がのっぺらぼうになっていた。お互い驚いた様子で意思疎通が上手く出来ない状態。主人公は朝食も食べず外に出ると、両親の顔と同様、みんなの顔がなくなってい…

オリジナル童話です。 夢野久作童話賞の応募作だったものですが、落選したためこちらに公開します。 ※直接ではありませんが、戦争の描写があります。

　キミは二六歳のしがない小説書きだ。 　いつか自分の書いた小説が日の目を浴びる事を夢見て、日々をアルバイトで食い繋ぎ、休日や空き時間は頭の中に広がる混沌とした世界を文字に起こし、…

この作品は筆者の短編集「おかしな収束」から抜粋し加筆修正したお話です。 ※この作品は全てフィクションです。作中に登場する人物・団体・名称等も作中で発生する出来事も、全て作者の想…

　憧れの人、神崎悠里の営む探偵事務所で、半人前アルバイトとして奮闘中の大学生の紅月あかね。 　浮気調査の報告に、事務所へと戻ると、父親の刑事が捜査協力を頼みに悠里を尋ねていた。 …

美術部二年の男子中学生と、その兄の顔にまつわるお話です。

　はじめてあった日に、しかめっ面なままの、四角い顔で言った言葉を覚えている。よしの先生はそう言ってから、ほンの少し目を伏せた。僕が何でもないような感じで、何て言われたンです、とだ…

　慈悲深い国王に保護されて、《《我ら》》は生き延びた。 　与えられた土地。与えられた平和。与えられた当たり前。 　あぁ、本当に束の間だった。 　戦火ですべてを失った私が、妻を娶り…

とある高校の教室で、男性教諭と女子生徒が机に向かい合い座っていた。 教師は古文の問題を目で追いながら、少女の質問に真摯に応える。 少女は手に持った教科書と教師の顔を交互に見な…

最近爵位を授かった新興貴族のブラッドレイ公爵家に嫁いだギーナには世間には知られてはならない裏の顔があった。 彼女の目的は国中から注目を集める超優秀な領主であり、見た目も麗しい夫の…

どれほど美しかったとしても、それが満ちれば普通と化す。

　親の顔より見た、親の顔が見てみたい、などとヒトは言う。 　しかし、私はあまり親の顔というものに覚えがない。 　幼いころから、いわゆる鍵っ子というやつで、よく一人で留守番をさせら…

レイチェルと王太子の仲は冷めていた。 婚約者といえど与えられるのは限られたティータイムのみで、その時間すら早く帰れと言わんばかりの態度で。 それもそのはず、王太子には他に気になる…

※元々カクヨムコン9向けに書いたもののため、一部記述が古い部分・現在の要項に合致しない部分等があります。ご了承ください※ カクヨムコン短編賞の攻略法を、2022年度受賞者が自分…

愛しているわけではないが結婚しよう。 後継者が必要な男と、あと数年の命の父に子どもの顔を見せてやりたい女の利害が一致した。 愛のない結婚だったが、まわりを心配させないよう幸…

主人公、相葉空は幼馴染の頃から好きだった天童愛華へと告白した。 しかし「はあ？　嫌に決まってるでしょ？　自分の顔見直してきたら？　本当に気持ち悪い……」とこっぴどくフラれる。 空…