「短編怪談 いない」を含む小説

　南棟三階の廊下には、女子生徒の幽霊が出るという。通りかかった生徒たちを呪い殺すのだという。 　そうした噂を聞きつけて、新聞部の二人が、夜の校舎に忍び込んだのだが……。 （カク…

ふと気がつくと知らないところにいて、近くにあった駅の名前は「きさらぎ駅」。 この駅のある「きさらぎ町」という不思議な場所では、繰り返すたびに何か大事なものが失くなっていく。自分が…

「私メリーさん。今貴女の彼氏の後ろにいるの」 そんな電話がかかってきた女子大生の弓月　祥子（ゆづき　しょうこ）。 メリーさんは祥子の彼氏との情事を電話で逐一報告してくるとんでもな…

ダルマを祀る神社に入った男達。...しかしそこは、ただの神社じゃなかった。 ※「小説家になろう」にても掲載

◆カクヨムコン6応募作品 都内某所で人知れず人間の為に働くプラスチックボディーがいた。 その名は『ロボット掃除機』。 この現代において彼の存在はもはや特別なものとは言えない…

　そこに、それはいた。 　それは、手。 　とても、美しい手。

平均500文字、「意味こわ」系オリジナルショートショート集。 解説なし。文体や文字数はあえてバラバラにしています。 では噂話に耳を傾けてくださいませ。 ※解説が必要なもの、矛…

　これは、ぼくが小学校四年生のときに実際に経験した話です。 　学校からの帰り道、ぼくの友人のケンちゃんが見つけました。電柱のかげから伸びる一本の白い腕を……。それがすべての始まり…

【まえがき的なやつ】 『半実話あやし奇譚』の一部（13話ぶん）を書籍化してもらいました。 本作は前編、後編の続きものもいくつかありますが、基本的に一話完結の短編集です。書籍化され…

佐藤聡太と佐藤聡美。まるで双子のような名前であるが、あくまで幼馴染。 ふたりは関係を深めており、諸事情により周囲には内緒の、秘密の登下校を日々行なっていた。 その日もいつものよう…

真の恐怖とは、気づいたら隣にいて、どこまでも理解不能で、それでいて不気味なもの。 帰り道の少年を襲う理不尽な恐怖。 救いはあるのか。

ある日同じグループの友達が、「俺、悪魔召喚したことがある」と言い出した。虚言癖のあるそいつの言葉を当時の僕たちは信用していなかったが、結局四人で深夜の学校の屋上に忍び込むことにな…

　もとはわずか4600字程度の「私が泣いた理由」という、とある短編のコンテスト応募作です☆ 　題名は似ておりますが、誰もが感動するあの絵本の超傑作とはまったくの別物であるので要…

ある通学路にまつわる奇妙な噂話を聞いたと、小学生の妹が言う。 『あの通学路で、誰もいない時に振り向くと、自分がどうやって死ぬか見える』 その噂は、高校生の自分が小学生だった時…

大学生となった主人公明人は、念願の一人暮らしを始める。新しい住まいに胸を膨らませ、思いきってドアを開ける！ しかし、部屋の中には髪の長い女性が暗闇の中たたずんでいた………。

どこかの山奥には深い竹林が広がっており、そこには一人の少女が捕らえられていた。 彼女の名前は、かごめ。齢は十五歳であり、竹林の中にある小屋でずっと生活していた。 しかし、孤独と寂…

八幡（やはた）ミキの実家は神社である。だが、神社育ちであろうとも、ミキにとって未だかつて見たことのない神様の存在は、およそ信じるに値しない。それは古い道具に宿るとされる付喪神（つ…

小学六年生の奥田航が住む地域では、電信柱と家の壁の隙間をくぐり抜けると『異界の自分』に出会うことがあるらしい。 先日、二組の黒川が交通事故に遭い、両足切断というひどい怪我を負った…

小学校の教師である唯は、怪談話が異常に苦手である。 ある日、唯のクラスに転入してきた明は、通学路に現れる幽霊の怪談に興味を持つ。 心配する唯をよそに、明は怪談の真実を確かめようと…

高校生の佐々木優奈はいつもと違う帰り道を通っていた。 部活帰り、一刻も早く帰りたくて友人に教えてもらった近道。人が通りそうもない雑木林の中。 そこで優奈は俯いたまま動かない不気味…