「文芸」を含む小説

なんだかうまく小説が進まない。私は先輩に相談してみることにした。 いつだって身近なことが私を悩ませる。

ボーイミーツガール小説のような運命的な出会いに憧れながらもどこかで物語の中でのことだと諦めている蒼山和雄は、高校へ進学してしばらくしたある日文芸部を訪れる。 扉を開いた先にいた…

【カクヨムコンテスト8　中間選考突破作品の続編。カクヨムで異例なラブコメサスペンス！】 　響愛学園大学の元生徒会長――赤羽　継子。 　彼女が学園に通っている年下――妹に刺された事…

　週に二回、シティホテルに昼食を摂りに来る有名な老いた大女優・・・ 「やあ、アヤ」 低い声が彼女の耳を打った。 「綺麗だね、相変わらず」 彼女は声も無く彼の胸に顔を押し付け乍ら思…

タケオとユヅルは、十の年の差がある同性カップルだ。ふたりの出逢いは、二年前の七夕。久しぶりに定時退社をしたタケオが、偶然通りがかった公園でユヅルを見つけたところから始まる。雨降る…

先輩が好きな『私』は、雨のおかげで一つの傘に身を寄せ合うことができた。 帰宅途中、何か事件が起こったのか、駅前の花壇には警察官が集まっている。 文芸部らしく、先輩らしく、紫陽花の…

古萩 未玲（ふるはぎ みれい） 山々に囲まれた小さな町に暮らす、高校2年生の女の子。文芸部員で、小説を書くことが好き。 三穂 由貴子（みほ ゆきこ） 未玲の幼なじみで、未玲と同…

「貴女とは、どこかで会ったことがありますか？」 桜の樹であるわたくしに、突然お声をかけて下さる殿方が現れました。その方はわたくしに「名前」をつけて下さって── 昭和初期の日本…

命を守り、暮らしを守る者、衛生士アユース。 滞在していた村で死体が発見される。 それは夜巡と呼ばれる不死の者だった。 変わりゆく世界に翻弄される人々をアユースは導くことができるか…

高校に入学してすぐ、主人公は自分のクラスにいる異質な少女と出会う。平気で人を傷つけるような失言を吐き、空気も読めず、入学式でも勝手にどこかへ行ってしまって学校の中へ探検に行くよう…

戦争で右腕を失ったアルフレッドが焼野原を彷徨っていると、虚な瞳をした少女ーーダイナと出会った。 両親を亡くした彼女の姿にアルフレッドは姪のことが脳裏を過る。 彼女の境遇が自分と重…

地元紙の読者文芸欄に入選した詩歌作品を紹介していく連載です。 第3席以上の作品には、選者の選後評が付きます。 毎月の月末あたりに公開していく予定です。 楽しんでいただけたら幸いで…

文芸部に所属していた副島一樹（そえしまいつき）は、周りの天才たちに圧倒されて小説から距離を置いている。 しかし、胸の奥には熱い気持ちが眠っていた。 なぜか部室でメイドの格好を…

虚無感に捕らわれながら日々を生きる少女、猫沢つかさは、ある日悪霊を名乗る少女、天草結に取り憑かれる。互いに異なる理由から真っ当な青春を送ってこなかった両者は意気投合し、文芸部での…

　1990年9月。高校一年生だった香苗は、幼馴染の砂山誠から告白されて付き合うこととなった。その関係は高校三年まで続き、大学進学後も一緒に居ようと約束していた。しかしそんな矢先、…

一人娘を溺愛している父親の二十八年間。 しかし娘が巣立つとき、気づけば妻との関係が希薄になっていて──

文芸部の後輩である依子（よりこ）は幼い頃、仲の良かった女の子とお別れすることになり、そのとき約束したらしい。 「十年後、この桜の下で会おうよ」 依子はそれを今も覚えていて、当時の…

斎宮椥辻には、血の繋がらない姉がいる。 花の高校二年生、十六歳の波羅場囀子。異常な家庭環境から逃げてきた彼女を匿って早一年。 穏やかな日常は、突然壊れた。囀子の異常な発熱と手首に…

慣れない土地で生き抜く力を模索する羊たち

夏休み、廃校舎の音楽室でピアノを弾く僕の前に現れた彼女は、別の世界から流されてきて、その世界に帰るために『世界の果て』を探していることを打ち明ける。最初は信じていなかった僕だが…