私の恋は四次元を越えて。

　1990年9月。高校一年生だった香苗は、幼馴染の砂山誠から告白されて付き合うこととなった。その関係は高校三年まで続き、大学進学後も一緒に居ようと約束していた。しかしそんな矢先、香苗は交通事故で世を去った。
　目を覚ますと、香苗は病院にいた。そこで、医師から衝撃の事実を知らされる。
「四次元の少子化対策」のことだ。2024年現在、政府はそんな政策を行っていた。タイムマシンを利用して過去に死亡した0～22歳までの人物を現代へと連れてきて治療し、生活してもらうというものだ。
　香苗はその制度によって現代に蘇り、大学に入学した。

※以後ネタバレ注意。コンテスト応募につき、あらすじを「結末まで」記載しております。

　香苗は誠のことが忘れられず、現代の彼に接触をはかった。しかし誠が既に幸せを掴んで…続きを読む