「文学 恋愛」を含む小説

投稿しては1日、いや、数時間でネットの海に沈んでゆく物語。それでも書かずにはいられない人々。 誰にも読まれることになくなった祖母がノートに書き写していた小説。　 それを再び、孫の…

大学二回生になった私は『二十歳の夏の約束』を思い出し帰省する。 けれど約束の相手は入院していると聞かされる。 日本の田舎の情景と少し不思議な雰囲気物語。 （方言は茨城弁をベース…

文学会で書いた詩集を随時掲載していきます。

あたしは涙の零し方も、儚げな笑い方も、優しげな雰囲気の出し方まで全部知っていた。みんなが私に魅了されていくのも、もちろん。 だから、初めはそのことを信じられなかった。 ※この作…

いまだ痛みの治まらない左頬に触れてみる。熱くなった肌をそっと指先でなぞる。やっぱり腫れている。冷やさなきゃ、そう思ったけど冷凍庫に氷は残ってないはずだ。それに何よりも、疲れ切った…

秘密の恋愛を書いた短編作品です。

河野美和子は危機に瀕していた。土門一馬に恋焦がれて一年、見目麗しい美貌を備え、後は告白をする覚悟を持てればというところで、全ての男子の目を惹きかねない、明るくとっつきやすく可愛い…

꧁ 『刺鳥刺』v×s『金朱の鷺』の奇恋譚 ꧂ 江戸時代中期、享保四年(1719)。 八代将軍 : 徳川吉宗の享保の改革により、生類憐みの令で絶えていた『鷹狩り』が蘇った、…

《短編小説》朝のコーヒーショップから始まる奇妙な話。 しかし誰もが気付いていない実話である。 ※世界が平和になりますように……という願いを込めて書きました。 (短編賞創作フ…

なんでもいいから、私が此処にいていいよって理由が欲しかった。ただ、それだけだったのに。 あれほど好きだった理想のお姫様を忘れてしまうなんて、私の恋人はずるい人だ。 いいよ。私は…

会社を舞台にした初々しいラブストーリーです。 契約書を作る仕事を10年担当している清見は、日々を淡々と生きている。多くを望まず、高い目標を掲げることもせず、自分のペースで生きる彼…

「僕」は、命を落とす者の最期の瞬間の言葉を理解できる能力を持つ。人間、動物、あるいは植物までも。生きた事実のある者たちの言葉は息絶える瞬間、彼の内側へと伝播し、そして彼自身の脳内…

男女１２人の恋愛物語のショートショート集。 なぜに雨？ 個人的に雨が、好きだからの試みである。

「僕はいつか、君より先に大地に溶けていく。そうなったら、君は新しく好きなひとを見付けるといい」 そう言って、私より多く歳を重ねたあなたは穏やかに笑った。 己の片割れを喪った時、人…

主人公である篠崎春樹は小学生の時女子グループにいじめられていた。 その出来事がきっかけとなり人と会話することができなくなってしまった。 そんな篠崎春樹は1年後中学生になり入学…

一話完結の恋愛短編集。 愛情が向かう先には、行き場があったりなかったり。右往左往も縦横無尽もスパイスにしちゃう。それが大人の作法。涙は隠しても想いは消せない。それが大人の可愛げ。…

転校生の少女かなたと、彼女に無理矢理天文部に入れられた「僕」のライトSFラブストーリー。 かなたは恋をするように夜空を見上げ、いつか宇宙に行きたいと呟く。 そして、僕はそんな彼女…

その音を聴く度に、僕は君を思い出す。 渋谷の喫茶店でかつてのクラスメート、鈴原雪音と偶然再会した僕。 特別な関係性では決してなかった二人だが、僕と鈴原には一つの思い出があって………

利口だから幸せになれる訳じゃない でも不幸にはなってはいない かもしれない