概要
好きな相手は隣の部署の本部長。オレンジのように瑞々しい恋はいかが?
会社を舞台にした初々しいラブストーリーです。
契約書を作る仕事を10年担当している清見は、日々を淡々と生きている。多くを望まず、高い目標を掲げることもせず、自分のペースで生きる彼女の唯一の楽しみ――それは、近所のサンドイッチ店『ベルガモット』のフルーツサンドを食べること。
そんな清見は或る朝、オフィスで見慣れない男性を見かける。姿勢の綺麗なそのひとは、どうやら新しくできた本部の本部長のようで……。
契約書を作る仕事を10年担当している清見は、日々を淡々と生きている。多くを望まず、高い目標を掲げることもせず、自分のペースで生きる彼女の唯一の楽しみ――それは、近所のサンドイッチ店『ベルガモット』のフルーツサンドを食べること。
そんな清見は或る朝、オフィスで見慣れない男性を見かける。姿勢の綺麗なそのひとは、どうやら新しくできた本部の本部長のようで……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読者の心に彩を齎す「日常」を描いた恋愛小説
飯を食って生きている人間を書くのって、簡単なようで難しいのです。
何かを食べるなんて、誰にでもできるし、今すぐにでもできることを、あえて小説の中で表現して何が面白いの?と思う人もいるかもしれませんが、その答えがこの作品の中にあるような気がします。
日常に彩を添える。これは現実で生きる人間にも、小説の中の登場人物にも、必要なことだと思います。この作品の場合、その彩がフルーツサンドだったというところが、とても優れていると感じましたし、なにより好感が持てました。
味覚も伝わりやすいし、なにより色が見えるのが、読者の理解度(作品への浸透具合)を深めるのにとても効果的だと思いました。食べ物って、色…続きを読む