眠るオレンジは朝を待つ

未来屋 環

彼女はオレンジのような恋をする。

 ファーストインプレッションは、姿勢の綺麗なひと――ただ、それだけだった。



 『眠るオレンジは朝を待つ』



 私は今日も、営業の人達が取ってきた契約の書類をひたすら作る。入社してからあっという間に10年くらい経ったけれど、基本的にやることは変わっていない。結構忙しいけれど、残業代はもらえるからまぁいいかと割り切っている。

 仕事は生きていくのに必要な対価を得るためのものであって、それを通じて自己実現したいとかそういったたいそうな目標はない。

 日々おいしいごはんを食べられて、ごくたまにご褒美としてちょっとした旅行にでも行けるくらいが幸せだ。友達もたまに逢うくらいで丁度いい。


 恋人はずっと居ない。30歳を過ぎてから、結婚しないのかと遠回しに探ってきていた両親も、年末帰省した時には何も言わなくなっていた。ふたりなりに気を遣っているのか、弟夫婦に生まれた初孫に夢中なのかはわからないが、自分の身の丈を知っている私にとってはすこぶる好都合だ。


 そんな私のひとつだけのこだわり――それは、フルーツサンドだ。


 自宅の最寄り駅近くのサンドイッチ店『ベルガモット』で売っているフルーツサンド、これは私の生命線と言っていい。

 元来そこまで何かに執着する性質たちでもないが、残業で疲れていた或る日、ショーウインドウを彩るフルーツサンド達がやたらおいしそうに見えた。蜜を欲しがる蝶のようにふらふらと引き寄せられた私は、色とりどりの果物の断面が整然と並ぶそれをひとつオーダーする。


 家に帰ってありあわせの夕食を食べ終わった私は、冷蔵庫から取り出したミックスフルーツサンドをお皿の上に置いてみた。そのカラーリングは疲れた私の目にとても優しく映る。

 食べるのが勿体もったいないなと思いながらも、それを頬張った瞬間――カラフルな甘酸っぱさがぶわっと広がり、その後を品のある甘さの生クリームがすっきりと上書きしていく。

 その衝撃に呑まれている内に、ミックスフルーツサンドはあっさりと私のおなかの中に収まった。


 次の日、もう一度味を確かめたくなってベルガモットに赴いたところ、ミックスフルーツサンドがない。顔のうすい店員さんに訊くと、彼は「すみません、今日はもう終わっちゃいまして」とへらりと笑う。

 仕方がないので今度はバナナサンドを買って帰ったが、今度はその濃厚な果実の甘みと少しビターなチョコ生クリームのバランスにやられてしまった。気付いた時には、そのバナナサンドも忽然こつぜんと皿の上から姿を消していた。


 最終的に、私はお財布の中身と自分の体形とをかんがみて、この店に寄るのは月に一度、第一水曜日にしようと決めた。第一週の後半を頑張るための活力として火曜日では早すぎるし、木曜日ではその前に力尽きてしまう。

 そんなわけで、今の私の一番の関心事は、この月に一度のご褒美フルーツサンドなのだ。



 ――だから、初めてそのひとを見かけたその日も、私の頭の中にあったのは、帰り道にベルガモットに寄ることだけだった。

 通勤ラッシュを避けていつも早めに出社する私がデスクの整理をしていると、急にそのひとはまだ薄暗いフロアに現れた。

 見慣れないひとだと思ったけれど、しゃんと伸びた背筋がとても印象的だった。


 私の席から3つ程島を隔てた端の席に、そのひとは向かう。そのスペースは本部長クラスが座る席だと決まっているので、そのひとが迷わず座ったことに私は驚いた。遠目ではあったけれど、たまに社内で見かけるえらい人達とは雰囲気が違う。体型はすらっとしていて、うちの本部長よりも随分と若く見えた。

 時間が経つにつれ、そのひとの周りに出勤してくる人達が現れる。彼らがそのひとに挨拶をする度に、そのひとは「おはよう」とよく通る低めの声で応えていた。


 始業時間になったところで、その島一帯で朝礼が始まる。

 彼らは4月に新しくできたばかりの、新しい本部の人達だった。どうりで見知らぬ顔が多かったわけだ。社長肝いりの組織らしく、きっと色々な部署から優秀な人達が集められてきたのだろう。私の目に映る誰も彼もがきらきらとやる気に満ちた顔をしている。

 ――何だかそれが眩しく見えて、私は見慣れたパソコンの画面に視線を落とした。文字ばかりが並んでいる単調な画面は、私の心を落ち着けてくれる。

 そんな私の耳に、あの低い声が飛び込んできた。


「新規事業開発本部、本部長の日向ひゅうがです。今日からここにいるメンバーで、新しいビジネスに取り組んでいくことになります。一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします」


 思わず顔を上げると――そこには、綺麗な姿勢で立っているそのひとが居る。

 本当に本部長さんなんだ。びっくりして、ぽかんとしたままそちらを見つめてしまう。


 ――その時、日向さんの顔がこちらを向いて、ふと視線が絡み合った。

 いや、実際はそんなことあるはずがない。ちょっと目が合った気がしただけだ。


 それでも、そのすっと伸びた立ち姿と涼しげな目元が印象的で、その日は何だかふわふわしたまま気付けば定時を迎えていた。

 帰りにベルガモットに立ち寄ると、赤く輝くいちごサンドがやたら目についたので買ってみる。

 お風呂上がりにつまんだそれは、爽やかで甘酸っぱい味がした。


 ***


 次の日の朝、出勤して席で朝ごはんを食べていると、私の視界の端にしゃんとした背中が入ってくる。

 日向さんも朝は早いようだ。それだけのことで、何だか胸の奥があたたかくなる。


 彼は薄暗いフロアを通り抜けて、昨日と同じ席に座った。立ち上がる様子はないので、そのまま仕事を始めるのだろう。

 電気くらい点けたらいいのに――そう思ったところで、転勤したてではスイッチの場所もわからないだろうと思い当たる。

 私はそろりそろりとフロアの入口に歩いていき、日向さんのスペースの電気を点けた。背後の方でぽわんと明かりが広がる。

 今席に戻るといかにも「私が電気を点けました」と恩着せがましくアピールしているような気がして、そのまま自動販売機にミルクティーを買いに行った。その後少しフロア内を散歩してから戻ると、日向さんは電気が点く前と同じように席に座っている。

 日向さんが光の下にいる――何だかそれだけで一仕事終えた気がして、私は買ってきたミルクティーを一口飲んだ。



 その次の日も、そしてその次の週になっても、日向さんは変わらず私が出勤した少し後にやってくる。私は彼が出勤したのを確認してから、さりげなく電気を点けに行き、自動販売機でミルクティーを買って席に戻る。

 それがいつしか私の日課になっていた。


 そんな或る日のお昼休み、同じ職場の先輩達から日向さんの噂話を聞いた。


「新しい本部の同期に聞いたんだけど、日向さんって独身らしいよ。この前資料渡しに行ったついでに左手見たら、確かに指輪してなかった!」


 彼女達と会議室でお昼ごはんを食べていた時に、ふとそんな話題になったのだ。いつもはほとんど喋らず、彼女達の話に頷くか相槌を打つくらいしかしていない私だけれど、思わず聞き耳を立てた。


「へー、結構モテそうなのに意外」

「理想が高いんじゃないの? それかバツイチか」

「仕事忙しそうだもんね。恋人作る暇なかったとか」

「格好いいし仕事もできるしいいよね。私、今度声かけてみようかな」

「え、ずるい。私も行く」

「ていうか、40歳そこそこであのポジションとか、将来絶対有望だよね」


 そしてそのまま、新規事業開発本部にはイケメンの若手も多いという話で盛り上がる。確かにおじさんどころかおじいちゃんも居るうちの職場からすると、あの本部はやけにキラキラして見える。まずは若手と懇親会をセッティングしようかというところで、昼休みが終わった。


 ――そう、そこまではよかった。



「ちょっと、この契約書作ったの誰だよ」


 定時前になって、いつも偉そうな営業部の主任が不機嫌そうにやってきた。後輩の佐藤さんがおどおどとそちらに向かうと、その人は偉そうに紙を突き出してくる。

「ここ間違ってる。明日の朝お客さんに持って行かなきゃいけないんだから、すぐ直して」

 その契約書はかなりの分量があった。佐藤さんが困ったような顔をする。そういえば昼休み、今晩彼氏とデートの予定があると嬉しそうに話していた。

「え、でも、この前ご確認頂きましたよね?」

 すると、主任はあからさまに気分を害した顔をした。


「何だよ、俺が悪いって言うの? 契約書作るのはおまえらの仕事だろ。適当な仕事してんじゃねぇよ!」


 その声に、佐藤さんがびくっとする。

 ――そして、私はカチンとくる。


 溜め息を吐いて立ち上がると、周囲の視線を感じた。私はふたりの所に歩いていく。つかつかと近付いてくる私に、主任が細い目を向けてきた。


「……何だよ」

「契約書の確認をするのは営業部の仕事ですよ。私達は申請されてきた情報通りに契約書を作りますが、行き違いがあることもありますし、申請後にお客様からのご要望で内容が変わっている可能性もあります。ですから、実際に案件を取ってきた営業さんに必ずご確認を頂いているんです」


 じっとその目を見据えて話すと、主任がたじろぐ。その様子でわかった。

 この人は負い目があるのだ。自分に瑕疵かしがあったことを知りつつも、つまらないプライドでそれを認めまいと私達に食ってかかってきている。

 こういうやつに限って、間違った情報を申請してきて、その責任を私達に押し付けてきたりするのだ。

 私達の仕事は確かに単純だ。誰がやっても同じかも知れないし、他の部署の人達には軽い仕事に見えるのかも知れない。


 ――それでも、適当に仕事をやったりなんて、絶対にしない。


 私は主任から契約書の束を受け取った。

「明日の朝までに作ればいいんですよね。今夜中に直しますので、すぐに正しい情報をメールで送ってください。但し、次回以降はこういうことがないよう、必ず契約書のご確認をお願いします。お客様にご迷惑がかかりますから」

 そう言って席に戻る途中、背後から舌打ちとドカドカと下品に床を蹴る音がこだまする。気配が遠ざかっていった瞬間、佐藤さんと先輩達が駆け寄ってきた。


清見きよみさんやるじゃん! あいつ本当むかつくよね」

「いやーいいもん見たわ。スッキリした」

「清見さん、ありがとうございます……むちゃくちゃ怖かったですー」


 そして佐藤さんが沈んだ表情をする。


「でも清見さん、その契約書――」

「いいよ、私今夜別に予定ないし」


 今の一言は余計だったかな、と一瞬思ったけれど、佐藤さんは特に気にならなかったようで、ひたすらお礼を言っていた。

 別にお礼を言われる程のことじゃない。自分があの主任の言葉に我慢ならなかっただけだ。

 先輩達の手伝いも丁重に断り、私は契約書内容の確認を始めた。



 ――そしていつの間にか時刻は22時を回っている。

 ようやく契約書を完成させた私は、ひとり薄暗いオフィスを出た。修正点が多く、思った以上に手間取ってしまった。あの主任、どうしてくれよう。


 しかし、その苛立ちが思ったより持続しないのは、別のことが心の中で引っ掛かっているからだ。


 確か20時頃に、小腹が空いてオフィスビル1階のコンビニに行った。四角いチーズがごろごろ載った調理パンと、目に付いたオレンジジュースのパックを手に取る。身体がビタミンを欲しているのかも知れない。

 そのままレジに向かおうとしたところで、ふとサンドイッチコーナーにフルーツサンドがひとつ残っているのを発見した。その瞬間、フルーツサンド欲にじわりと火が点く。本当だったらベルガモットのものを買いたいところだが、さすがに今日の帰宅時間には店も開いていないだろう。


 まだ時間かかりそうだしたまにはいいか、と手を伸ばそうとしたところで――左側から伸びてきた手に触れそうになり、慌てて動きを止めた。

 そちらに視線を向けると、そこには日向さんが立っている。


 至近距離で彼を見たのは初めてで、思わずまじまじとその彫刻のように整った横顔を見つめてしまった。

 意志の強そうな眉毛と裏腹にその目は少し垂れ気味で、会社のひとにこんな表現をしていいかわからないが、言いようのない色気を感じる。その髪には少しだけ意図しない白が混じっており、それがまたやけに似合っていた。


 そして漸く日向さんの顔がこちらを向き、その瞳が驚いたように見開かれる。

 ――その瞬間、私は我に返った。


「あっ、すみません。それ、どうぞ」

「いや、先にあなたが――」

「いえいえ、私は大丈夫です。どうぞ」


 私は早口でそう答えてその場を足早に離れる。セルフレジをささっと済ませ、オフィスに走って帰った。

 席に戻っても、心臓はばくばくしている。まさかあんな所で逢うと思わなかった。初めてちゃんと顔を見たけど、確かに格好いいかも。ていうか、日向さんもフルーツサンドを買ったりするんだ。甘いもの、好きなのかな。もしかして話が合うかも知れない――。


 そこまで考えたところで、真っ黒になったディスプレイに映った自分の顔を見て――ふと冷静になる。


 ――何を浮かれているんだろう、私。


 一気に胸の奥が冷え込んでいく音がした。

 若くして本部長になって、格好よくて、多くのひとに囲まれていて――まるで別世界の住人だ。ただ淡々と日々をやり過ごしている私とは、全然違う。

 そんなひとと少し会話できたくらいで、毎朝電気を点けてあげているくらいで、少し好みがかぶったくらいで――年甲斐もなく浮かれるなんて、ばかみたいだ。


 冷静になってからは、仕事がはかどった。

 やはり身の丈に合っていることは大事だ。期待をしなければ、それを裏切られることもない。

 だから、私はこれからもそうやって生きていく。

 ただ淡々と、平穏に。光の届かない海の底で眠るように。


 最寄り駅で降りてベルガモットの前を通り過ぎる時に、ちらりと店の方に視線を送る。私に生きがいを与えてくれるその場所は、魔法が解けたように暗闇に沈んでいた。


 *** 


 次の日の朝、私はいつもの時間に出社する。

 自分の席の明かりを点けて、持参した朝食をもそもそと食べた。早朝のオフィスはとても静かだ。まるでこの世界には私ひとりしか居ないみたいで、それが今の私にとっては心地よかった。

 起動したパソコンで仕事を始めた時――ドアが開く音がする。日向さんが出社したのだろうか。いつもより少し時間が遅いから、別の人かも知れない。

 日向さんの席の方をうかがうと、誰も居なかった。やはり別の人だったようだ。まだ浮かれているかも知れない自分を少し気恥ずかしく思って、作業に戻ろうとした瞬間――


「清見さん、おはよう」


 低く落ち着いた声が私の耳朶じだを震わせた。

 思わず顔を上げると、そこには鞄を持ったままの日向さんが立っている。


「――え、あ、おはようございます。でも、え? 私の名前、何で……」

「名前? 勿論清見さんのことは知っているよ。忙しいのに仕事が丁寧だと、僕のチームのメンバーに聞いたから」


 そう言って、日向さんは鞄から袋を取り出して、こちらに差し出した。

 その見覚えのある袋には『ベルガモット』の文字が刻印されており、私は言葉をうしなう。


「昨日は譲ってくれてありがとう。これはお礼。うちの近くにある店なんだけど、フルーツサンドがとにかくうまいんだ」


 ほうけたようにその袋を見つめていると、要らないの? と言いたげに袋が揺れた。私はおずおずと手を伸ばして、その袋を開く。

 中から出てきたフルーツサンドの断面には、鮮やかなだいだいの花がふたつ咲いていた。

 その輝きに引き寄せられるように、私はじっとそれを見つめる。

 そんな私の様子に、日向さんが「オレンジ、食べられる?」と訊いてきた。私が慌てて「あ、大好きです」と答えると、彼はその頬を少し緩める。


「よかった。昨日コンビニでオレンジジュースを持っていたから、きっと好きだと思ったんだ」


 そして、日向さんは穏やかに続けた。


「毎朝僕の席の電気を点けてくれているのは、清見さん――あなたでしょう。確証が持てなくて、今までお礼も言えずに申し訳ない。いつも本当にありがとう」


 ――気付いてくれていたんだ。


 それがわかった瞬間、私の心の中の花が咲く。

 ぱっと一思いに、ではなく――ゆっくりと、頭をもたげるように。


「――こちらこそ、ありがとうございます。このお店のフルーツサンド、好きなんです。近くに住んでいまして」

「え、ベルガモットの? それじゃあご近所さんだ。オレンジサンドを食べたことはある?」

「いえ、初めてです」

「それはよかった。僕の一番のお気に入りだよ。是非食べてみて」


 日向さんはそう言って、ひらひらと手を振りながら自分の席に帰っていく。

 その背中を見送った後で、私は渡されたオレンジサンドの包装を開いた。手に持ってみるとずっしりと重い。どう食べようか――少し逡巡したあとで、はらを決めて思い切ってかぶりつく。

 瞬間、じゅわりと瑞々しい果汁が口いっぱいに広がった。同じタイミングで爽やかな香りが私の中を駆け抜けていく。まるで、胸のつかえを消し去るように。

 もう一口。オレンジの甘酸っぱさとは違うすっきりとした風味が追いかけてくる。これはヨーグルトクリームだ。

 おいしい。すごくおいしい。

 手がオレンジの香りで、雫で、染められていく。


 ――それが、何故だかたまらなく嬉しい。


 あっという間に食べ終えて、私は立ち上がる。視線の先のあのひとは、薄暗闇の中で仕事をしていた。

 私はフロアの入口まで歩いて行って、新規事業開発本部一帯の電気を点ける。いつも通りの朝。


 ――だけど、今日から少し、その日課は姿を変える。

 振り返った私は、自動販売機ではなく、今自分が点けた明かりの方に歩き出した。

 目の前では、日向さんが光の下で座っている。綺麗な姿勢を保ったそのひとは、私の気配に気付いて顔を上げた。

 その涼しげな眼差しは、柔らかさを纏って私を射抜く。


 ――あぁ、何を話そうか。

 こんな気持ちは初めてだから、どうしたらいいかわからない。

 でも、それが嫌じゃないんだから、不思議だ。


「――日向さん、オレンジサンドごちそうさまでした。とてもおいしかったです」

「どういたしまして」

「あの、日向さん。もしよろしければ、今度……」


 勇気を持って伝えた言葉に、目の前のそのひとは優しく頷く。

 私の中で、何かが目覚める音がした。



(了)

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