「橋」を含む小説

　仕事と家の往復で日々を過ごしていた事務員、鈴藤ひより。残業帰りのある日、突然目の前に現れたのはおよそ人間とは思えない生物。キラキラ輝く身体、若干違和感のある言葉。彼女、アズライ…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

騒がしい街の橋に一人のローブを被った少女がハープを演奏しながら歌った。 とても神秘的で清々しい声で 森に木霊す鳥の鳴き声 全てを知っている世界樹 私達が知っている世界はたった…

「おい八神！　仕事だ。今回もいさぎよく食われてこい！」 「ちょ、ちょっと待ってください！　俺ってなんなんですか？」 「なんだと言われれば、この会社じゃお前は無能な新入社員。やれる…

とある地方都市。 その端にある所謂“自称”進学校の公立高校に通う2年生の清水健太郎は背が高く、がっしりとした体格ということもあり校内でも一際目を引く存在だった。しかし、その体躯に…

マジカル学園在籍。魔法少女のマスコットとして契約して亀になった男子高校生の万世橋は、魔法少女とイチャつけそうでイチャつけないもどかしい距離感に日夜頭を悩ませていた。同僚のコウモリ…

冴えない大学生橋塚とミスコン準グランプリ大学院生佐々木さんの、雪が舞う夜の物語。これは、長い助走期間を経て、ようやく始まる二人のストーリーのほんの最初の部分である。たくさんの本に…

　名も無き小さな橋の下が、二人だけの秘密の場所だった。 でも、もうそれも終わりだ。

ある日、ある橋の上で、落ち込んでいる一人の若者を見つけた。 曰く、「金を持っているか」と。 若者に導かれるまま未知の世界――パチンコ屋へと足を踏み入れたけれど、己を待っていた…

　俺は今まで何をしてもついていなかった。住処を失い橋の下で腐っていると、そこに黒バニーの女がやってくる。そいつは俺に魔法のアイテムをくれた。何でも幸運になれるものらしい。それはか…

78年前の今日は、東京大空襲があった日。 朝そんなニュースを観た私とお母さんは、偶然、空襲の被害を受けた場所である、スカイツリーへ観光に来た。 帰りに通ったのは、言問橋《ことと…

　ノルディ海峡に隔てられたヴァドリア王国の南北をつなぐ橋、＜レス・セルティー・ディス・ベーラ＞が何者かによって爆破された！ 　北部から南部にある首都ハルホルトに遊びに来ていたマリ…

ちょっと危ない？大分危険?!なのかもしれない結婚後の恋愛。だけど、危ない橋だって用意周到に渡ってみたら案外渡り続けられるかもしれない。渡りきれるとか、渡った後にはそこに何があるか…

街がまどろんだ夜、散歩に出た先で出会ったのは、歩道橋から身を乗り出す一人の女性だった。

誰かが言った。あの橋には恐ろしいダルメシアンの霊が出ると…

おれ、辰彦。昔からレイカンってやつがあって、生きてる人と同じように〈生きてないヒト〉も見えてしまうんだ。 夏休みのある日、親友の勝たちにダマされて旧校舎で幽霊探しをすることにな…

ショートショートミステリです。

【あらすじ】 　私学文系の雄と評される一方、多彩なサークルの存在することで知られる九隅大学。浪人の末にこの大学の学生となった三摩律は、「巣ごもり」ですっかり弛んでしまった身体を鍛…