「枯れ」を含む小説

社会人になって四年。誰と仲違いしたわけでもないのに、遊ぶ友達は減り、機会もなくなっていった。 疲れを取るためだけに少ない休日をつかう度、心がだんだん色褪せ、枯れていくような気が…

2090年 人類は科学を進歩させ何不自由の無い生活を当たり前のように送っていた。しかし、環境は最悪で水は濁り木々は枯れ、人類は外での生活ができなくなり建物の中で一生を終えていた。…

「先生なら、貴方を見捨てない。私は貴方を助けたい」 　俺は鼻の奥のつんとした錆に似た匂いを感じながら、ありがとう、と言った。 ――二人は破顔した。 --------------…

――桜の守。 呪われた桜を守る一族の末裔は、骸となっても己をソレだと語る。 彼女から全てを奪った男がいる。 恨まれてる事を知りながら、気にも留めずに笑う老いた人斬りだ。 桜と人斬…

様々な理由(大半が妹)の為、冒険者となった男、カーセル。 現実という高い壁に直面し、人生に悲観的だった彼だが、とある事をきっかけに生きることや冒険者となった理由への想いを再燃…

幼少期から天才と謳われた少女・マリー。 彼女は父の死の真相を探るため訪れた枯れた大地で、虚無を纏いし少年と出会う。 その出会いは、必然か、それとも偶然か……。 二人が出会ったとき…

かつては豊かな自然に恵まれた世界―――天界。 頂として君臨する「神」の存在によって、安寧な約束されていた筈だった。 20年前、突如訪れた異変によって全ては崩れ始める。 大地は枯…

人里離れた山の奥にある枯れ滝と、傍らにひっそりと建つ小さな御堂。ほかには、緑の葉を茂らせる松の木と、忘れ去られたしゃれこうべ。 そこを訪れた者たちのお話。 ・蝉時雨の降る夏の日…

　西暦２千年初頭、世界に魔術が生まれた。いや、その姿を晒したと言うべきか。 　紀元前２千年前よりその存在が確認された電気類は長い時を掛け体系付けられ、現在世界には無くてはならない…

これはⅫの国のある世界のお話。その世界は地脈から脈々と甘い香りのする「チョコレート」が流れる、魅力的な世界だった。世界の人々はその高い効能に見惚れ、ある者は薬に、ある者は取引に使…

空気は昔のように綺麗ではなくなり 大地は枯れ果てた 魔法がわずかに残った世界 ー人類は衰退を迎えたー これは 強力な力を持った少女と 人体実験で化け物になった少年の話

魔力が枯れた魔法少女と、タバコを吸う女性を書きたくてできた話です。

単純な女はクズい男に引っかかり、まんまと弄ばれる楽しくて地獄のような１ヶ月を過ごしました。

すべての大地は海へと沈み、僅かな痕跡を残して文明は滅び去った。何もかもがリセットされた世界に残されたのは人が住めるほど巨大な樹だった。新たな文明が繁栄を進める中、呪術師である家出…

(杏子より梅、桜より武士、人の心は狂気の沙汰) (散らず枯れない花なんて　美しくもなんともないのですって) (どう？棺桶の寝心地はどう? しあわせ?しあわせ) 「死んでしまった…

【62万PV感謝】【完結済】 努力の勇者、天才の勇者、強運の勇者。 三者三様のおっさん勇者たちが世界を救った後、邪魔者扱いされることになり、仕方なくその日暮らしの冒険者を始めた。…

柳生宍道は、水門組の男たちに絡まれていた花田耕太と名乗る男を助けた。花田は学生時代、恋人との思い出の場所である巨大な桜を伐採しないよう、宍道たちに懇願した。淡い青春の記憶を守る為…

青春シリーズ②

自分に恋した女性の心から永遠に枯れぬ花を取り出すことができるオルメカはその花を売ることを生業としていた。あるとき、大輪の薔薇のような女性アイシャ、通称『茨姫』の噂を聞きその人の…

枯れた榠樝の葉と交錯する青年のお話