「化物」を含む小説

　人体実験の末に、人間とは程遠い「化物」となってしまったタスク。 「被験体267号」と呼ばれ、閉じ込められていたが、ある日……。 　拙宅Tmblrに長いこと置いていたSSです。

　ここは、搭が幾つも建てられている世界。その理由の一つは、蔓延っている化物たちに対抗するための手段。 　もう一つは――化物を利用して、他の搭を潰すこと。 　一見すると、理由も…

「俺はただ、正義の味方になりたかった」 日本が異世界に飛ばされてから、何百年。 魔法や特殊な能力が新たな常識となって、新しい日本という都市を築き上げてきた。 だが、新たな世…

『魔女』に愛された一族の子孫――井伊　直登は『魔女』を恨んでいた。 その理由はただ一つ。 『祝福』などと、戦いに役に立たない力を遺したことだ。 かつて『魔女』が存在した街――…

　いつも気だるげ、倉間律。生徒会長という立場にありながら、あんまり学園のために仕事をしない怠惰な彼。そんな彼にいつも仕事を持ってくるのは、副会長の森本だ。今回そんな森本に、学園の…

人の感情から生まれた異形の化物、バケガミを駆除・浄化する役目を持つ仕事、式鬼神遣い。人を喰い憎悪を連鎖させる哀しき怪を、呪文の描かれた符と式鬼神によって浄化する者達の物語。

主人公のナナが化物を退治したりしなかったりするお話。各話読み切りの、一応ホラー。 でも主人公が出てこなかったり、ホラー要素がなかったり、能力者バトルが始まったりとか、割と自由に…

変な性癖を持った男とドレスの化物 深夜零時過ぎ。辺りを暗黒に包まれた静寂の夜レンガ通りに誘うようにドレススカートをなびかせ踊る女が一人ぽつんといた。 という噂があった、そしてそ…

レスターナ王国の騎士リートは怪奇現象を調査する仕事をしていた。 幽霊、化物、異界、神秘、遺物、魔法、不可解な現象、様々な事件を解決する忙しい日々。 そこへやってくる新人の女騎士ユ…

中世を舞台に半狼半人の化物『ルー・ガルー』を駆除する狩人とそのためのエサとして造られたホムンクルスの少女の奇妙な旅の物語。

異世界に憧れていた俺は、学校へと向かう道の最中で異世界の戦場に飛ばされた。最高の気分は唐突に吹き飛ぶことになる。その先に待っていた非情な現実だけが、俺の記憶に刻み込まれた。 仲間…

言葉というもは不思議なもので、実に様々な繋がりがあるものでございます。 我々は知らず知らずのうちに怪物だの神様だのを食しているわけでありますな。

202X年 未曾有のパンデミックにより、人類の大半は化物へと成り果て、生存者は壁を築きあげて化物を隔絶して生き足掻いているが、人類はゆるやかにだが、滅亡へと向かっていた。 これ…

　　XXXX年。突如として世界各地に黒い靄が出現した。 　触れただけで死に至る黒い靄自体は2週間という僅かな期間で現れた時同様、何事もなかったかのように忽然と自然消滅するものの、…

　鬱蒼とした薄暗い森。そこで、木こりの青年ギル・ルーズは化物に襲われた。 　必死の逃走の末、1人の少女シャルル・アルベルトの助けにより命からがら生還した彼は彼女への恩返しを誓う。…

人の理から外れた存在、《人外》。 謎の《人外》に家族を殺された綾女志希人は、彼らに復讐を誓った。 それから十年、志希人は《鋼人》と称号を冠するまでの強者となり、憎い化物共を屠…

道標を見失い 忘却すらも通り過ぎた対価 おぞましい旅支度に黒衣を翻し 背負って立つのは命綱 滲み出す虚栄に終末思想を燻らせ 震駭する雲行きに兆候を侍らせた 能書きを這いず…

これは、世界を救う英雄の物語などではない。自身の故郷、家族、恋人、友人を守るために足掻いた、化物の物語である。

　年に一度の、神様へ歌と踊りを捧げる儀式が行われている時だった。それが現れたのは。 　背中に黒い羽を持った悪魔のような姿の男。その男が、儀式で歌を歌う私を連れ去った。 　悪魔が…

ある日、カール・マルクスは賽の河原で石積みをしていると神に呼ばれた。なんと、神が言うには世界が混沌に陥らないように、ターニャ・デグレチャフを論破しろというではないか。 話が飲み込…