「現代短編」を含む小説

降りはじめた急な雨。雨を避けるために駆け込んだ停留所にいたのは――しっぽの生えた女の人だった。

都会を「向こう」と呼び、故郷に戻ってきた青年・染谷修司。 彼はそこで、女子高生の涼香と再会します。 その彼の脳裏には、「向こう」の情景と在りし日の「彼女」のことがちらついていて—…

「うぜぇなぁ……」 ドラッグストアで出会った、醜い男。 ルールを守らず、他人の迷惑も考えず、駄々をこねる彼に、私は── 人の幸福と、不幸の在り処。

ある夜、死神が壁から現れる。 上半身だけ。 そんな死神との夜更かしが始まる。 「もう寝ますね。死神様には申し訳ないですが、明日も仕事なので」 「死神は今が仕事中だ！　おい、勝手に…

掌編小説

一目惚れ、なんて素敵な響き。早くそんな運命の恋に堕ちてみたい。 一目惚れ、なんて絶対しない。誰がそんな不純な恋を肯定するのか。 絶対に相容れないふたりの視線が、初めて交…

嫌いなものが溢れているこの世界。僕は寂れたビルの屋上で、三角パックのイチゴ牛乳を手に、この先どうするかを考える。そこでレモンサワーの缶を持った奇妙なお姉さんに出会った。 香鳴裕…

ローグライクゲームって面白いよねって話です。 久しぶりに小説を書きましたが、1発書きにしては良いものができたかと思ってます。

ある日「神様」と名乗るお爺さんが世界から携帯電話を消した。 携帯電話が作る不器用な恋愛模様を描いた２万字程度の小説。 4話完結予定。

『私』は死のうとしていた。 夕日の見える教室だ。縄に、首をかけようと した時、 「死のうとしてるの？」 その声は、ワタシの口から出たものだった。 ---------------…

意に添わぬホラー体質の主人公、谷本新也（たにもとあらや）。 彼は友人や知人に誘われるまま、様々な場所へでかけて行っては、いろいろな怪異に見舞われて……

いつかちゃんとした異世界転生を書きたいと思っています。

久遠は同性の恋人のささめに同性婚できるようになったら結婚しようと提案をする。 しかし、ささめには無理だと一蹴されてしまい、思い悩む。 久遠はふたたび、ささめに想いを伝えるが――。…

アイドル、佐倉桃華の生活はストレスまみれ。しかしアイドルゆえに、それを他人に知られることは許されない。 そんな桃華の唯一の癒しは、ベランダで壁一枚を隔てた彼女との時間だったーー

おいおい、なんでそんなに落ち込んでるんだ。聞いてくれって、突然だなぁ。まあそんなに暗い顔してんだ、聞かないわけにもいかねぇな。 んじゃまあ、話してみろって。俺は多弁だがお前が話し…

築34年のマンションに引っ越してきた田中正司は、引っ越し初日からいろいろと違和感を感じていた。 勝手にものが移動してる。 勝手に食器が洗われている。 勝手に風呂が沸いている。 朝…

[人物紹介] 和田　木葉（Konoha Wada） ・中心人物 ・小児専門の精神科医 ・過去に虐待と陰湿ないじめを経験 ・趣味は小説の執筆 猪野塚　さやか（Sayaka Ino…

大学を卒業後、都会の会社に就職する。 自分の殻に閉じこもり、生きることには無関心。 それでも生きていく。 灰崎郁人は、荒み切った都会で考える。

『ウミガメのスープ』をやらない？ とある夏の夕暮れ、新山壮介の部屋に幼なじみのユイがやってきて、そんな遊びを提案してくる。ふたりで遊ぶ、いつもの日常。そこに隠された、彼女の想いと…