「雪はね」を含む小説

　16歳の主人公白石　雪が、ある日巻物を見つけて開くと、そこには一匹の蛇が描かれていた。すると突然巻物の中から、十二支のうちの一匹である白夜と名乗る蛇が現れた。十二支達を探さなけ…

戦国時代末期、後の始皇帝である秦王・政に挑んだひとりの男がいた。撃剣の名手にして羽声の力で人の心を自在に操る侠客・荊軻と彼を迎え入れた北方の国・燕、そして燕の歌姫・雪蘭に待ち受け…

〈この話には人道的に残酷な場面があります。あらかじめ御了承のうえ、お読みください〉 　ある雪の日、小学生の庄助は小さな小さな植木鉢より小さな老婆を助けます。老婆は助けてもらった…

　雪の海に覆い尽くされた世界。巨大なナマズ達の脅威に怯えながら生きる人々。そんな彼らが暮らす辺境の街で、逞しく？　生き抜く主人公ヒカリと、その仲間達の事件譚。

この作品は脚本形式の文章です。 『湖』を題材として書いた20枚シナリオです。 【登場人物】 山ノ目悟（17）　　……　高校二年生の男子。 山ノ目鋭輝（46）　……　悟の父親。 …

友稀と憂の出会った日 桃の節句ーー　 奥深い長野の山の庵で催された満山一矢の茶会に出かけた高咲憂。優雅で艶やか、風流な行事、でも落ち着かない。 兄、優紀の同級生の一矢に巧み…

「母ちゃん、見て!　流れ星だよ!」 1930年代、上海。 夜空にきらめいては消えていく、幼い少年の願い。 タイトルは中国語の俗語で「流れ星」の意味です。 ＊他サイトでも発表…

あらすじ 【都築散太（つづき・さんた）は、本物のサンタクロースだった。 毎年クリスマスイブの夜から早朝にかけて、恋愛にときめき惑う人々の願いを叶え、奇跡を起こす……のが仕事。 と…

　世界に存在するはずのない、赤い髪と赤い目を持った旅人・リズ。 　普通ならば魔法使いが連れているはずの、茶髪に青色硝子の目の小さな魔導人形・タルト。 　そんなただでさえ目立つ旅…

どれだけ時代が流れても、不変なもの。 それは、人と人とが織りなすユメサガシ。 アプローズの花びらに雨の如く落ちた涙。 その訳を知るのはここに咲く『恋し草』だけ、なのかもしれない…

それは、雪の降る町で生まれた小さな少女の、儚くも健気な奮闘記。 ※昔、某所で書いたものです。頭だいじょうぶかは、読んだ皆様の判断にお任せ致します。 ※パロディです。ネタと趣味…

ある町で起こる怪異を、オムニバス形式にした中短編集、かまくら、ニワトリ、雪だるま、柴犬など、可愛らしい登場物の微笑ましい展開で始まるが、いつの間にかそれが殺気を帯びて、主人公に襲…

　人を信用せず、唯一の理解者である両親から関心すら寄せられず、心の中を見せない少年<加賀谷　なつき>。 　彼が、転校してきたド田舎にある高校。目に映る教師、生徒はみんな『うざった…

三十歳独身、彼氏と別れて三ヶ月の荒木千春は、雪の日に死にかけた男を拾った。どことなくビクターの犬に似ているお人好しの男が口にする運命とやらに、いつも裏切られ続けるだけの人生を重ね…

「フクシマ」に住む雪ちゃんという女の子の物語です。 ゆきのまち幻想文学賞2016落選作品。

放射能汚染により、人類がスペースコロニーに住処を移してから数百年。 コロニーの寿命により、人々は再び故郷の星に帰る方法を探っている。 八度の無人調査機派遣を経て、初めての有人調…

そこは、大樹を中心に、四つの国がある世界。 一本の枝には、夏。涼風渦巻く土地ながら、気温は常に三十度を超える。独特の文化があり、人々は自然に根を張って暮らしている。 一本の枝…

ここではないどこかのお話。山間の小さな国の王子リトは、教師である不死者メトシェラに将来のために必要な知識を教わっている最中であった。同じ時、城下町の貧しい小鳥売りの少女エメラは、…

　月の上に落ちた涙が蒸発するまでの間、その表面に映ったのがこの物語です。 　失われたＳＦの夢が舞い、その夢により街の形作られる月の上、百の街路の中に百の秘密を隠し持ち、百の秘密の…