「時代劇もの」を含む小説

月明かりが雲間に隠れた丑三つ時、男はある廃寺を目指し歩んでいた。そこに潜む男の、友を殺した男のこの手でその首を討たんが為に。 しかして、震える胸の内。 それは恐ろしいからか、武者…

朱霧命（アケギリ・ミコト）は、山間の小豪族、朱霧家の長女として生を受けた。 郷を背負う両親と、いずれ頭首となる弟を助けるべく、いつのまにやら剣術の名手となり、「朱霧の鬼姫」と恐れ…

短くて簡単に読めます！さっと読めて時間を食いませんので見てやってくださいw

あるところに春彦という布団屋がいた。 春彦には夏彦、秋彦、冬彦という兄弟がいて、みな布団屋を営んでいた。 夏のある日、春彦は夏彦から奇妙な手紙を受け取る。手紙にはこんなこと書か…

小宮　貴司はベッドで寝ていると、夢に巻き込まれて武家の時代に入り込んでしまった。 家来から若殿に間違われ、若殿として見合いをするはめに・・ いったい何時になったら夢から覚めるのか…

気を失った杏奈が目覚めたところは、毎週欠かさず見ている韓流時代劇「漢陽の華」の世界だった。そこで出会ったのは杏奈の推し、ゴロツキのジン。生きるためにホミンと名乗り、男装することに…

先代萩に登場する奥女中の着付け（打掛、掛下、文庫結び帯、衣紋、裾引きなど）の妖艶さ、帯に手挟んだ懐剣を使用しての女同士が奥御殿で繰り広げる女闘。私自身が歌舞伎を観て、奥女中の姿や…

　もとは、とある「癒し系ヒロインが登場する物語」のコンテスト用に書いた中編ファンタジー（一応…）です。 　題名は「エル・ベスティド・ド・ダマ・イ・エル・モスケテ」と読みます（ス…

　これは、数奇な運命の悪戯に弄ばれた一人の武士が、異世界に生きる物語――。 　慶応四年一月五日、淀千両松の戦いで戦死した元新選組六番隊隊士の大江又三郎は、「無貌（むぼう）」を名…

木を売ることを生業にしている村人の兄弟・加賀良（かがら）と阿木弥（あぎや）。 ある日、夕飯の席で加賀良は阿木弥から、別の村の女を好きになってしまったと打ち明けられる。 気になった…

　つむじ風のアッシ。 　一箇所の町に根を下ろさず、町から町へと渡る冒険者。 　擦り切れたマントの下は風雨に晒され、土に汚れて黒くささくれた皮鎧。 　何度も継ぎ接ぎを重ねた革の長靴…

出会った夜の約束。 一千と一つ目の夜に交わした誓い。

【アルファポリス「第10回歴史・時代小説大賞」奨励賞受賞作品】 江戸時代、地方の小藩の青年小野三之助は、かつて犯したあやまちの、罪の意識に10年間さいなまれていた。そして、その…

冬の雪降る中を急ぐ武士。 しかしその胸中は不満にまみれていた。 だが一晩泊まった、とある古ぼけた屋敷での出来事が武士の運命を変えることになる。 神楽様（@desk_0522）…

王都西の一角、ルーングロウは渡し（ムーヴ）を移動の手段とした美しい水の都だった。 久方ぶりに大都市へやってきたヒュー・ロナスリストは、そこでひとつの事件に巻き込まれる。 渡し屋…

好色な主君に弄ばれ、捨てられたひとりの若侍。失意に打ちひしがれた彼は、江戸の裏路地で奇妙な南蛮器に出会う……。

SFだったり、時代劇だったりする短編集。 既存の作品は全部こっちに載せる予定

季節外れの長雨で足止めされた金谷宿。博徒の修造は生花屋の市と出会う。市を賭場へ連れ出した修造は思いもよらぬ悲剣を目撃する。

　江戸時代―。 　物が人の価値を決める、物品至上主義な世界。 　それぞれの業界に、専門の鑑定家が存在する中、武家社会で刀の真贋できる「刀剣改番」が活躍する時代。 　江戸の下町…

猫のたまは大好きなご主人を殺された。たまはご主人の仇を討つ力が欲しいと強く願った。するとたまの尻尾が割れて、妖の力が身体中にみなぎるのを感じた、たまは猫又になったのだ。