「道 幸せ」を含む小説

間宮あかねは、同い年の永太と付き合い、同時に同棲生活をはじめて一年になる。 一緒にいると見えてくる、好きだけどどうしても許せない彼の欠点、直らない性格、譲れない気持ち。一緒にいる…

　これは俺と少女の物語。儚げで優しく、健気で繊細な、胸がツルペッタンコで顔立ちの整っていない不幸な少女と、それを見守る勇敢な俺の物語だ。 　それはまるで、雪山で遭難した小屋の中…

【この物語は、陽光町に生きる人々と、この世界を『観測』した、一夏の『黙示録』である】 美しい自然に溢れ、子供たちの元気な声が響く陽光公園。そこに観測者を名乗る謎の少女が訪れる……

腐敗化症候群。人間の外見をゾンビのように変える病気。しかしゾンビ映画のように人を襲って食べる事はしないので、この国の人間の半分は腐敗化症候群と共存する道を選び、もう半分の人間は排…

　昔、世界を救った英雄がいた。未だに誰もが憧れ尊敬する、そんな偉大な英雄。 　しかし英雄と同じ名前を持つ少年、フィルは英雄が嫌いだった。同じ名前の人がたくさんいることが、比べられ…

　篠山　咲は、ちょっと引っ込み思案な女の子。 　ある夜、両親に連れられて海辺の高級レストランへやってきました。 　そこで起こる、あこがれのアイドルとの出会い。 　そして、喜びと成…

十六歳で死亡、死因は薬物中毒及び栄養失調。この世の誰よりも不幸だった少年、フユツキ・ナガセは、気がつくと森の中で一人立っていた。 転移させられた先は肉食生物の楽園。その上なぜか…

ひとりきりになった青年のもとにある日現れたのは、竜胆色の着物を着た、愛らしい少女。 少女のまっすぐな想いは、やがて青年の心に染み込んで—— そして、少しずつ近づいてくる「定め…

運命というものがあるのなら、それは、多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。 何かの本で、そんなふうに読んだ。 恋に恋するお嬢様、鈴蘭がある夜見た夢は、鮮烈な流血のウ…

少年が召喚された世界は過酷だった。 人が、魔が、獣が、エルフが、龍が己が存亡をかけ時に裏切り、時に協力し世界を生き抜いていた。 しかし、人は最初に追い詰められていった。次第に絶望…

深見 真（ふかみ まこと）は本が好きな少年だった。 特にＳＦやファンタジーには目がなく、寝食を忘れて小説を読み漁り、いつしか時間を見つけて小説を書くようになった。 将来の夢は自分…

私たち、現代社会を生きる若者には暗黙のルールがあります。 一つ、親しい人に寄りかからないこと。きっと互いにつらくなるから。 二つ、人の言葉を深く覗かないこと。ぼく達には、そ…

遠く大和の政権では、とある豪族が勢力を奮っていた時世、東方にも大きな国が存在していた。東国と呼ばれたその地は渡来技術こそ大和に後れを取っていたものの、国土の中央には浪海を擁し、作…

ブラック企業に入社して、１年。久野青久は疲れからの運転ミス。 山道から道を外れ、宙を舞い、そして死んだ。 様々な後悔を抱え、朽ちた青久。しかし、彼は終わっていなかった。 チャンス…

「漫画の描き方って白い紙をみてると自然と手の上に漫画が降りてきて描き始める。そんなものだと思ってたんです」 大学在学中に月間漫画誌でデビューしたが人気が出ずに打ち切りになって、…

「おはよう」 　俺は誰もいない部屋の中で、電波ソングを奏でるスマホに起こされて目を覚ました。俺は現在１人暮らししているので、俺を起こしてくれる便利な妹（あるいは幼なじみ？）的な概…

デビュー３０周年記念のコンサートを控えて、思い悩む中年ロックスター。 果たして、自分の選択は正しかったのだろうか？ あの時別の選択をしていれば、今とは違う幸せが手に入ったんじゃな…

ざっと説明すると2人の主人公の普通とは少し違った日々を書いているつもりです。 不幸に襲われた2人の少年が、似た様な環境にありながら似た様で真逆な道へ進んで行くと言う話です。 自分…

｢私が死んでも誰も何とも思わないのに、何故生きていかなければならないのかって、そんな事ばかり考えてた｣ 内気で外見も子供っぽい主人公、笠井恵利 ２８歳。唯一の家族の妹を亡くし、…