「記憶 短編小説」を含む小説

今にも壊れそうな空間にいるのは、女騎士とまだ幼さの残る少年。 ◇◇◇ ※本編は１話（約１３００文字）のみ。残り２つは後書きとおまけです。 ※連載小説の第４話にも追加済みです。

2020年8月。東京に怪獣が現れた、蒸し暑い真夏日。 彼女と過ごした夏の日々は、僕にとって決して忘れられない記憶となった。

肉繭を破って目覚めた『蝶々』は、『月』と名乗る不死者に世話を受け、蝶々は自分が記憶を失っている事に気づく。月によると、蝶々もまた不死者であり、大きな脳の損傷を受けて生まれ変わった…

父は一度も結婚していない。けれど娘ふたりの三人家族。姉妹にはそれぞれに母がいる。母たちは自由に出入りして、問題はなかった。わたしは大人になって、それが奇妙な構造だと思いはじめた。…

最愛の彼女が海に消えた。 ＊　＊　＊ 気がつくと海の底にいた。 そこで、十年前から忘れられない、麦わら帽子の少女と出会う。 『ここは、海の底。なくした現実を取り戻すところ』 …

忘れられた小島に住むエルフの語り。 語り調の文章です、人物の名前、物語の継続性はありません。

ある所に、一人の若い風景画家が居ました。 彼女は世界を旅しながら、その先々の風景を、時に依頼で、時に気まぐれで、絵として記録していきます。まるでそれを記憶に刻みつけるように。 「…

　死神。それは冥府への案内人。人の臨終に立ち会い、死者の魂を導く者。 　彼らは看取った死者の記憶を覗いてしまうがゆえに感情を持たない。そういう風に〝つくられている〟。来る日も来る…

「薫の25歳の誕生日　薫を守れ！」 　薫の幼馴染みであり恋人の時雨の部屋には古びた紙に殴り書きで書いてあるメモがあった。 　その言葉の意味を薫も時雨も覚えていなかった。 そし…

孤独な主人公のモノローグ的短編小説です。 孤独な社会人がある日出会った犬と少女。主人公は昔の思い出にもう一度出会うため短い旅に出ます。しかしそこに求めていた思い出は存在しませんで…

本当の愛ってなんだろう 死んでも叶えたい愛の形 兎沙の愛に厚一は、、、 モーニングコールが記憶を呼び覚ます

ーーころころと肌をすべるみづまりのやうに、あなたはわたしのこころをたづねて来た。 通学のために自転車で通り過ぎる道筋の軒先には、いつも少女が座っていた。 わたしは、それを気に…

ファンタジックなほのぼの系短編小説です。

記憶力が著しく欠如した少女。 大事な事以外は覚えられない。 その「大事な事」に入る物が極端に少ない。 そんな彼女が、幸せになるための短編ストーリー。 短編小説を書こうとして気…

　スティーヴとアランはいつものようにガラクタ山で金目のものを漁っていた。その作業中に記憶喪失の少女レイシーを見つけ出す。 　レイシーは二人にこの世界が、現実世界で壊れた道具たちが…

記憶というものはあてにならない。

　私が被害者だから、私が被害者になったから、私が悪いの？ 　両親と祖父母と弟を理不尽に奪われた彼女が時間をかけてたどり着いた答え。 　その答えを確認するために、行動を開始する…

私の名前は伊勢崎アイ。私立学園に通う女子高生でございます。もうすぐ修学旅行、とても楽しみで……いや、今思い出したけど、第一犠牲者俺だったわ ──カクヨムWeb小説短編賞用、メ…

精神看護の実習で出会ったのは、認知症の澄子さんだった。 同じ記憶、同じ会話の繰り返し。その先に見えてきた、過去とは…… コバルト短編小説新人賞、「もう一歩」作品。