「残す」を含む小説

　空前絶後の天才美少女、氷室カナタは馬鹿である。 　頭はいい。発想も奇抜。たった一人で、世界をひっくり返す発明を大量に生み出している。 ──だが馬鹿だ。具体的に言うと、言動が馬鹿…

2014－2017 5周年ということで、別の作品で出てきた、自殺してしまう主人公たちの if√としての小学生時代の話でした。みんなわいわいと幸せに暮らしています。 いつもよ…

夏休み最終日。 僕は彼女のほっそりとした白い首に手をかけた。 今日は彼女が企画した、旅の終わり。 自殺旅行の最終日だ。 「刹那」というお題で書いてみた短編です。 あまり読後感…

16歳の私に託されたのは、生きて、残る　ことであった。 歳を経て人生の終日が迫りくる中で、ようやく全員の思いを、生きて、残る　ことができた。 生き残るでも、生きて残す、でもな…

恵まれている事に胡坐はかかぬ ある日、友達の家でFPS系PCゲームに興味を持った片岡美優希（10）、父親に促されて自由研究の題材に選ぶ。 その片岡美優希は父親を困らせながらもすく…

あらすじ： 　物語は現代から遥か未来まで、アーカイヴされた映像の断片により語られていく。 　果物の新品種が海外に流出する問題を抱えていた日本は、農家の権利を守るために〈スカッター…

鶴崎和明は自称エッセイスト。 しかし、まともに日記というものを書いたことがない。 それなら日々思ったことと出来事と食べたものでも記しながら、好き放題に書いてやろうとキーボードとい…

カメラ。それは世界を切り取り、一枚の絵として残す道具だ。カメラの登場によって人々は様々な物を写真に残してきた。景色、人物、事件など様々な物を残してきた。カメラは時代を追うごとに小…

【中田＆小柴 共同企画！】 集え、「アーサー王伝説」作品！　企画主が作品を読んで、感想を残す企画だよ！ （https://kakuyomu.jp/user_events/1681…

スヴェドボリ山の洞窟に三百年余り引きこもっていた老竜・オーケビョルン。 文筆家としての自作を世に送り出すためと、食料を調達するための外出以外はずっと洞窟の中で過ごして、石板に爪で…

いつも通り高校に通う菊池京也（きくちきょうや）の趣味は彼女を撮影することである。 彼女の名前は安土愛菜（あずちあいな）、僕のクラスメイトであり、秘密の幼馴染だ。 彼女は愛想笑いを…

各地に点在する生存圏を繋ぐ名も無き連絡員。行き倒れようとしていた彼を拾ったのは、自称、悪い魔女だった。 世界を滅ぼすという彼女にナナという名を与えられ、連絡員は魔女アストラエアの…

※ゲーム原案小説応募作品 様々なシチュエーションには「環境音」がある。 一般的には雑音だが、意図的にいくつかの音を消し、意図的にいくつかの音を残すことで、 リズム、メロディ、ハ…

神は地上に世界樹の種をまき、その世話係としてエルフを任命した。 それから一万年の時が経ち……世界樹の麓にはユニコーンやドワーフやニンフなど様々な種族が住みつくようになった。 …

　江戸開幕より数十年、血みどろの戦国時代を駆け抜けた日の本は、太平の世を謳歌していた。 　しかし、戦国の家風を色濃く残す徳川家は、旧来の武断政治を改めることなく、なお厳しい取り…

2022/7/19〜完治までの記録。 年齢と性別が非公開なのでサンプルとしては微妙ですが、ケースのひとつとして何かの参考になればと思います。私としては黒歴史ですが、こういうの残す…

――強くなりたい。 誰よりも、何よりも。あらゆる理不尽を斬り伏せる強さが欲しい―― ベルイマン男爵家の一人娘ローザリッタは若き天才剣士。 既に同門の中では並ぶ者のいない腕前だが…

「だいたいですねー、婚約者がいるくせに他の女に入れあげる男なんてクズです！」 「…そう！そうよね！！」 悪役令嬢として葬られる筈だった公爵令嬢は、聖女の力を借り、魔王を屠って生…

平安末期、京にて鳥羽上皇に仕える玉藻前（たまものまえ）の正体が陰陽師により暴かれる。その正体は、白面九尾の巨大な妖狐だった。九尾は、はるか東国に逃れ、下野国那須野（しもつけのくに…

　物語の舞台は、浩蕩たる大陸の五分の一弱を占め、その豊かさ故に諸外国の人々が行き交い集う強国アイラッティ。その首都及び周辺ではある連続殺人の話題で持ちきりであった。くだんの殺人者…