「鳥籠」を含む小説

　宮殿の後宮《ハレム》の一角に、皇帝《スルタン》になれない皇子たちを幽閉する《鳥籠《カフェス》》がある。出られるのは帝位に就く時か死んだ時だけの実質的な牢獄の中、心身を病んで斃れ…

「時が何を運ぶかなんて、誰にもわからない、僕も知らない。けれどね、可愛い子、お前はいつか知る時が来る。それだけは、僕にもわかっているんだよ。」 ネヴァエスタは、一度迷い込んだら出…

７つの島邦を帝が統べる金鵄（きんし）国。 その一つ、隠岐野の辺境の里で、かぐやは祖父母である讃岐家の翁と媼に育てられていた。 かぐやは幼い頃から人とは異なる力を持っており、本人も…

企画「novel首塚」参加作品。毎日1題・30のお題に沿って執筆された、続き物のお話です。 謎の美形生首・アシュレイと、骨董屋の主人・日藤が繰り広げる、愉快で奇怪な日常物語。コメ…

神を堕とす。

親の言われた通りの、学校や、習い事をして、親のレールの上を歩いているような主人公「九条龍」は、いつしか、自分に、自信がなくなっていった。しかし、あることがきっかけで、人生が一変す…

てんごくに行く少年の話。 *『鳥籠の魂』は天使視点での後日談となります。先に『ベランダの天使』からお読みください。

　未だ東京が帝都と呼ばれた明治末葉に鳥籠と揶揄されたマグノリア女学校があった。 　多くの少女達が羨望する名門には全国各所から名の知れた令嬢が集う。 　その年の、マグノリアの香り立…

幻想的な内容の短歌を詠んだ詩歌集です。 好きな箇所から読めます。 数分で異世界を覗くような 気分転換はいかがですか？ 不定期更新で100首まで投稿して完結予定。 魔法の鳥さんが…

豊穣の女神を祀った世界最小国家アリアソーンが、隣国の軍勢を前に陥落した。 多大な犠牲を避ける為に差し出されたのは、前大神官の隠し子――アリアソーンの蒼き宝玉・姫巫女アリア。 動物…

　戦の最中、異空間に迷いこんだ、エルガとジアン。 　ジアンが探りを入れていると、ある老女と出会う。 「ここはハバルにございます」 　老女は、ここがかつて滅んだ国、ハバルの跡地だと…

妖精エインセルには、可愛いくてお気に入りの少年王子がいた。今日も彼のためにお花を摘んできた彼女だったが、ある日突然、大砲で撃ち落とされて、気がつくとナゾの青年の手により、鳥籠の中…

青さまの企画参加作品です。 詩なので、青さまにお気に召してもらえるか、とても心配ですが、一応、書いてみました。

※「世界を変える運命の恋」コンテスト用に本編から一部分抜き取りエピソードです。 天界、人間界、魔界の三つからなる世界。 この世界では異種族同士の婚姻はおろか、交流さえも許されな…

かつては一つの技術体系でありながら、ある出来事により亡き存在とされた『錬金術』 その錬金術を秘かに継承しながら生きていく錬金術師/士の住む村、カルベニス。そこに住まう青年・カイネ…

鳥籠の鳥になってみませんか？（※重複投稿しています）

私は自由がいいの。（※重複投稿しています）

幸せなんかじゃねぇよ。この生活は。（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ 鳥なら鳥生では、と後から思った。

大陸中の多くの人々を魅了する美姫。彼女を願い求める者は後を絶たない。 しかし、彼女を手に入れたのは、大陸を混乱と戦禍に巻き込んだ虐殺王だった。 囚われて籠の鳥となった姫は、自由…

エルフという種族、女という性別、姫という立場に生まれた。 女しか居ない歪な国で生まれた。 母が嫌いなものは、男とニンゲン。 母が私に望むことは、素直で大人を疑わない賢い娘。 …