「閉鎖的」を含む小説

まわりから隔絶され、いや、自分たちで孤立を選んだ村があり、そこでは、自給自足を昔から行っていた。彼らはまるで、独立国家の様相を呈してきたが、そんな村で、行方不明事件、そう神隠し事…

――さあ、戦争をしないための戦いをはじめよう 多種族が暮らす大陸の、北部にある歴史が古いだけの国――エリオン王国の第一王子であるウル。 平凡という言葉よく似合う彼だったが、十…

ルーナは閉鎖的な村で暮らすごく普通の少女。 ただ少し、本を読んだことで薬草などに詳しいだけ。 だから閉鎖的な村で彼女は医者紛いのような事をして生活をしていた。 ある日、育ての親で…

理不尽に失われた命が最期の想いを訴えるため流れ着く「命の終着場」。外界から隔離された異様なこの施設は、複数の巨大な棟によって構成され、そしてその全てがまるで隠されるかのように重厚…

月が泣き始めたのは二千年前のことらしい。突如として月の周りに発生した雫が雨となり世界に降り注いだ。その頃に多くの村や町が戦を起こし、外との交友を断ったらしい。結果、世界の地図はび…

「枯死（こし）の町」と呼ばれる、掃き溜めのような町に暮らす人間は例外なく孤児で、もぬけの殻のように生きている。ここに暮らす人間の「バースデー」は生まれた日ではなく、捨てられた日。…

　このお話は、ある看護師が語る、悍ましい死を遂げた患者さんの話です。 「今夜は、赤い月が出ているのね」 　眞方呂（まほろ）さんという名の還暦間近の寡黙な美しい御婦人が明かした最初…

代々村に伝わっているオヤシロ様伝説。禁忌を犯さずオヤシロ様の願うままに生きれば村は守られ続ける。オヤシロ様は神か邪か。閉鎖的な村の伝承の正体とは。

　永年の相棒が失踪した。理由は何も聞かされていない。 　上層部より元相棒の抹殺命令を受けたアインスは、煮え切らない想いで行方を追う。 　何故、友を手に掛けねばならないのか。そして…

――長の一族に男が生まれたなら、二十歳の誕生日に神に捧げなければならない。 俺の生まれ育った村に伝わるしきたりだ。 これは、そんな神に捧げられる俺が二十歳になった日に起こった出来…

就活難航中の八尾緒蓮(やお おれん)は、長髪と中性的な容姿のせいで女と間違われる。 というのも、彼の髪は切っても一日経つと元の長さに戻ってしまう特異体質だった。 緒蓮の養父であ…

　時代は近未来。人類の活動範囲は宇宙に広がり、地球は急速に過去の存在になりつつあった。温暖化が進み、水没していく地球の国々は宇宙に対して閉鎖的になっている。日本だけが、宇宙の各開…

全寮制のお嬢様学校は、閉鎖的で、そして異質だ。 貧血で倒れ、保健室に運ばれる女子生徒が続出。 だけど、全員がその原因に口を閉ざす。 それと同時期に噂されるようになった、放課後に出…

「最初に言ったように、この学院に吸血鬼なんかいない。いや、そもそもこの学院なんか、存在しないんだ」 ある日の放課後。保健委員の用事を済ませた保健室から寮への帰路で、鵜月彼方（う…

閉鎖的な村のことを因習村と言うんだそうでございます。もしかしたら、私が住んでいるところもそうなのかもしれませんが、いずれにしても、住みにくいところですね。 そんな地域にまつわるお…

※ほのぼの日常系です 病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル（10歳）。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ（22歳）。 …

　エルフで魔法使いのエリオットは転生者だった。前世の記憶があるために、現世のちょっと変わった世界の常識に戸惑いながらエルフの森で静かに暮らしていました。やがて彼は、閉鎖的なエルフ…

交通事故多発地帯を抱える閉鎖的な街があったが、そこの取材をルポライターに依頼した由梨は、恋人を事故多発地帯で亡くしていた。しかし、この街にはもう一つ事故多発地帯があり、恋人を亡く…

「さっきまで、確かに此処に居たンです」 新橋を出発した特別急行。その車内で一人の老婦人が姿を消した。 婦人の目撃者は一人だけ。 大鳳 鏡華《おおとり きょうか》。 一緒に乗車して…

地方の閉鎖的な町の中高一貫校を卒業し、母校で教師をしていた春堂樹（しゅんどういつき）は、2年間で教師を辞めて、東京の大学院へ入学する。閉鎖的な町で、生きていくのは辛かったからであ…