「菌」を含む小説

月に棲むウサギが、可愛いはずはない。 寒暖差二百八十度、真空状態で、あちこちから宇宙線が降り注ぐ極限環境に棲んでいるのだから。 きっと化物みたいに頑丈で、人間以上に生き汚い。

　廃れた未来の東京で生まれ育った少年、ツギキは生まれつきの身体能力、毒・炎への耐性、武器を何でも使いこなせる才能、殺気をコントロールできるなど凄まじい実力を誇っておりその力を大犯…

　魑魅魍魎が跋扈する日本において、数百年に渡り妖怪退治を生業にしてきた神邊家。その神邊家の現当主である神邊裕也は退治屋の才能がまるでなかった。そのせいで裕也は四人の子供たちと神邊…

山岸は、今までに付き合った女性が２人いた。一人は、転勤してから、それまでしたことがなかった一目惚れだったのだ。つかさというその女性は、元カレを失ったことで後悔していたが、いかに、…

遠藤奈々はお掃除代行人の中でも早くて安くて優秀で、模範的なお掃除マスターとして好評だった。いつものように浴室を綺麗にして終えようとする奈々だったが、子供のいたずらをきっかけに突然…

突如発生したウイルスによって広まった、『笑幸伝染病』。菌は、何らかの理由で家族からの愛を感じられなくなり、寂しいと思う人の心に入り込む。そうして段々と感染者を蝕んでいき、ついに感…

神様から能力を与えられる。錬金術師になりたいと希望したら神様のミスで 謎の錬菌術師になってしまった。 今作では、統合失調症に対する独自解釈が含まれます。著者自身が統合失調症を患…

この物語はフィクションです。実在の人物、地名、事件、あと食べているもの、科学的知識医療知識とは関係ありません。 勇者とその仲間たちによって、人間と魔族との対立が終わり、共存宣…

最近、体調が悪いということを自覚している里村桃子だったが、眠っている時に、目を断続的に覚ましていることで、自分が今精神的にショッキングなことに見舞われていることを感じていた。そん…

今回の話は、似て非なる者ともいうべき、二つを比較しながら、心理的な矛盾をついていくというようなお話です。「長所と短所」から始まって、最後には密室殺人に行き着く発想。二つを比較する…

牟田蔵家は傷口人にとり憑き害をなすひょうぞ鬼と戦ってきたが、最近はひょうぞ鬼被害が減っていて風習は形骸化していた。そんな中牟田蔵家末っ子が指にささくれを作り帰ってきた

研究所から研究中の細菌が流出したとの速報が流れてきた。 「ささくれ菌（仮）」という命には別状は無いが手にささくれができやすくなるというものであった。 人々は安堵するが、そこに落と…

今年も空色杯の我が社会生活のためにスマホとパソコンに向かう日々、お題のためにセルフ退行催眠！蘇るぞ… リアル高校時代の日々が！ ※以下蛇足、読まないでください この前風に見…

植物学者のカツミは、大学生の時からの友人かつ想い人であり、同じく植物学者でもあるサキの訃報を聞いて彼の研究室へ向かう。そこにはサキと同じ姿をした何者かがいた。サキの遺した日記によ…

そこら辺の酵母菌を捕獲してパンを焼いてみた、作者の実録。

ダンジョン探索が禁止されても、違法に潜り込む者は後を絶たない。 禁断のダンジョンに潜り、そこからダンジョン探索を配信する『闇配信』は人気コンテンツの一つだ。政府はなんとか取り締ま…

かつて、平将門を討ち取り、百足退治をした武将と同じ名前をつけられた藤原秀郷は、自死や、自殺というものに対して、必要以上に考えるようになった。孤独や、自殺菌の存在というものにいろい…

単独で宇宙空間まで上昇し、そのまま地球へ帰還できる能力を持つ宇宙機——軌道往還機。 本来有人機として設計された軌道往還機おおとりは、様々な事情から無人機として運用されていた。 予…

WEB作家「ぶんぶん新生姜」こと新生律香（しんせい　りつか）は生まれつきの霊能力を持ち、我流で数々の霊障を解決してきた「野生の霊能者」。 常に和服なのは、帯を締めていると腰痛対策…