「箱の中 短編」を含む小説

私ことれんちゃんは、ダンボールになりました。 ※　本作は、KAC2024のお題を見て降りてきたネタを、短編にまとめたものです。 ※　短編賞創作フェス2023企画からの連作になりま…

ミナトとサユリのカフェでの少しほっこりする恋愛話です

　私の名前は空海。青い空と青い海の様に美しくあってほしいという母の願い、らしい。私にはよく解らなかったが。 　そんな母が、私が物心付いた頃にこんな事を言っていた。 　『決して箱を…

明治二十六年(1893年) ちゃらんぽらん神族のロス・ウースは、ようやっと町での仕事に慣れ始めた。 或る非番、主神と町を歩いているとゴロツキに絡まれてしまう。 話を聞くと、どうや…

男は、この世に絶望していた。 だからこそ、男はこの世から消えてしまおうと決心した。 そのために、男はエレベーターに乗って、屋上へと向かおうとしたのだが……。

青年は箱の中に住む小人族を観察するのが好きだった。 だがある日気づいてしまう。己を見下ろす存在に――。

佐和の暮らす村には、オガラサマという神がいた。木箱におさめられ山頂の神社に奉られる神。家族を濁流に飲み込まれた佐和はオガラサマのもとに出向き、そこである男と鉢合わせる。

【KAC20243参加作品】箱にまつわる男たちの話。箱という文字をたくさん見るとゲシュタルト崩壊します。みんな箱に囚われるんです。

子供の頃に、祖母の大事にしていた茶碗を割ってしまった。桐の箱に入った、鶴亀の絵付の茶碗。 そのことを思い出したのは、母が亡くなった部屋の押入れに、封印された木箱を見つけたからだ。…

引っ込み思案の青年・一郎は、社会との接点を持てずにいた。ある日、大きな箱を拾う。 一郎は箱の中に籠もるようになる。箱の中は、一郎にとって安心できる空間だった。 一郎は箱の中で…

ヒーローになりたかった男と、ヒーローが嫌いだった少女。 一瞬の邂逅は、救いになり得たのか否か…… ・（未遂ですが）性的な加害を匂わせる表現があるのでご注意ください

【KAC20243】のお題『箱』参加作品。 ある人気アイドルが箱でやらかす。これはそんなおかしな物語。なんと彼女は『おい変』にもちょこっと登場しているあの女の子！？

「ねえ、このまま本当の恋をしよ。」 ここは、主人公への好感度によりシナリオが分岐するギャルゲーの世界。 攻略ヒロインの1人である、ツンデレキャラの三ツ星 きらら（ミツボシ キ…

グロテスクな美しさを感じたことはありますか？ 醜さの中に美しさがあり、美しさの中に醜さがある。 鏡の向こうの自分は本当のあなたですか？ 表と裏は一つになれませんか？ シュ…

東京郊外の町工場で働く青年・健太は、ある日1通の手紙を受け取る。差出人は行方不明になっている高校時代の親友・翔太だった。 手紙には「俺の部屋にある箱を開けてほしい」とだけ書かれ…

――箱の中にはたくさんの素敵な世界があったんだ 箱の中は別の世界への入り口だった。 僕にとってこの箱は、不思議で素敵な箱だった。 この中に入れば、いつだって自分の望む世界に行く…

主人公の高校生・陽一は、不器用で人との距離の取り方がわからない少年。ある日、曾祖父の遺品整理をしていたら、不思議な箱を見つける。 箱を開けると、その中からは曾祖父の若かりし頃の…

KAC2024 参加作品。 800字の短編。 高校卒業を目前とした主人公は、卒業をすることでむかえる「大人になること」に、はじめて目を向ける。

梶井基次郎は『桜の樹の下には』の中で、桜の樹の下には××が埋まっているといったが、それをいうなら紅葉の方がふさわしくはないだろうか。