「戌」を含む小説

　平凡にくらす平凡な男、王進賢（おうしんけん）。おだやかで人当たりがいい彼は、良心だけが欠けている。大陸南方の役所で、つまらない仕事をし、退屈していた。ひょんなことから罪人への残…

脚の怪我を理由に空手部から離れていた天童欣士。 彼の前に現れた雉畑希林は、眩しいほど純粋で――。 執筆の過程で一部にAIのべりすとを使用しています。 ほぼ人力ですが、一応は記載…

この国は鬼に襲われていた。 鬼と戦うのは桃太郎と申、酉、戌の軍。 ある日、金の美しい毛並みと青緑の不思議な瞳を持つ戌は黒髪の少女を拾った。 鬼との戦いは激化する。 金髪…

『きくまりさん』をご存知かな？願う者から命を奪い、望む者には命を与える恐ろしくも美しい、神秘を扱う非人の存在を。呼ぶ手順は簡単。一杯の水と少量のお酒。それから、心の底から求める真…

「おやすみ」をめぐる六人の男子大学生のお話。 ある学生は眠る為に声を上げ、ある学生は眠らせたくないから鎖を残し、ある学生は安眠を求めて傷を食み、ある学生たちは永眠のために空に踊る…

私、戌井 夜留子（いぬい よるこ）はごく普通の女子大生。 だがあるとき大学の屋上から落下してしまい、気付いたときには異世界に。 昔の日本といった様子の世界で出会ったのは、ばらが…

未完です 『将来を静かに、幸せに暮らす』という目標を掲げて、異能力【変異技能】を扱うサイコパスを育てる学校に主人公の鷽月小戌（うそつきこいぬ）は入学した。しかし、彼は夏の街灯…

東日本大震災を経て平戌から冷和へと時代は移り変わった。 コロナ禍の日本にいよいよ終わりの時が近づく。 富士山噴火を目前に暗躍する厄災神ムトウとニサル。 対抗する天津神をよそに連夜…

盲目の剣客。それは美学。それは浪漫。でも、ちょっと日頃書く時代小説歴史小説では出せないのよ、設定的にアレすぎて。 不道徳な描写や差別用語を含みますが、筆者自身がそれらを肯定・推…

　――“絶望に慣れることだけはするなよ、猫雅。” 　時は古。最古の二柱、人神と魔神が誕生した。 　それからいくらかの時が流れ、神界では神格を与えるための選別――干支競争が始…

干支の十二支、子（ね）、丑（うし）、寅（とら）、卯（う）、辰（たつ）、巳（み）、午（うま）、未（ひつじ）、申（さる）、酉（とり）、戌（いぬ）、亥（い）を擬人化し、ハチャメチャ設定…

今年も鎌鼬がやってくる。

　昔々、世を統べる長を決めるため、ある儀式が執り行われたと云う。 　それは来るべき暦の生まれ変わる日、ちょうど年初めの朝夕、天の元へと参った者の順に、十二の大将を取り決めるという…

術者の《式神》とすべく、捕らえた妖や鬼を収容、調教する施設《鬼ヶ島》。 その島を管理しているのは、歴代最強と言われる術者の草禅（そうぜん）。 その草禅が、鬼たちの反乱により《鬼ヶ…

大学の卒業旅行で、友人と一緒に沖縄へとやってきた乾戌一。念願だった沖縄ライフを満喫していた戌一であったが、都心部のスクランブル交差点で背後から通り魔に刺され、意識を失う。 戌一…

（第一章あらすじ） 『――君の父親の死の真相を、私は知っている』 電話でそう言ってきた謎の男に会うため、戌井冬吾（いぬいとうご）は男が待っているという、とあるビルの会議室へと入…

主人公の三木狭子は、現代を生きる普通の女子高生。ひょんな事から、「里見八犬伝」の時代にタイムスリップしてしまう。 そこで、八犬士の一人・犬塚信乃と出逢い、彼の旅に同行する事になる…

私の母から聞いた不思議な話です。特に恐ろしい話ではないので悪しからず。

　 　田舎町ジャリパンに住む少年、ディルは、小さなレストラン「ディルズ・スープバー」を営みながら、自給自足の生活をおくっていた。 　彼には自分自身に課した一つの使命がある。 　…

何もやる気が起きず、ふてくされて大学を中退した戌瀬 文。スマホや、パソコンのゲームに対しては廃課金勢でスレでも名が立つほどにニート生活を満喫していた。 そんな時に妹のミミから学校…