十二支ふぁんたじー

Light flower

第1話 我ら!干支を背負って立つ者!

とある神の都

そこには、その年

各1年毎に、交代で、みんなをまとめる

神に選ばれた12匹の動物がいました……


動物たちはそれぞれの特技をいかし

神様の元

それぞれが1年間

みんなを導く神の動物とし

人間達に崇められてました。


ネズミ

「はいはーい、みんな、今年はちゃんと読み書きぐらい

できるようになるヨロシ!」


中国衣装に身を包む女の子

干支にして1番に神の元へ来たネズミ


ネズミ

「今時、読み書き出来ない神様なんていないアル」


ウシ

「えぇ~!めんどいし、あそびてぇ!」


頭に二本の角を持つ少年

干支にして二番目に神の元へ来たウシ


ネズミ

「私の次はウシが、みんなに指示を出さないといけないネ!」


トラ

「おぅ!とりあえず、飯にしねぇか?」


金色の模様の入った黄色髪の青年

干支にして三番目に神の元へ来たトラ


ネズミ

「私達の先代の動物達は、ちゃんと出来たアル

受けづいた私達も、情けない所、神様には見せれないヨ!」


ウシ

「でも、早すぎじゃん!俺、まだ子供だもん!」


この年、先代の神の動物達は

急な用件で、大急ぎで

それぞれの子孫に、干支の荷をまかせる事になった


中には、生まれて間もない者さえも

今年から十二支として

立たなければならなくなった。


トラ

「むかーしからの伝統って、そんなに大事かぁ?

時代は変わるもんだろ?」


トラが少し考え

首をかしげながら

ネズミに問う


トラ

「もう、今まで干支に入ってねぇ、

猫とかにやらしても良いんじゃねぇか?」


ネズミ

「それは……」


トラ

「世間は猫好き、多いらしいしよ

そうなりゃ、ネズミが猫に追いかけられる、因縁も

終わるかもよ?」


ネズミ

「別に仲悪い訳じゃ無いネ

今時は普通に交流してるし、

むしろ仲良しで追いかけっこになってるだけアル」


物陰から

突如、銀色の髪の少年が飛び出して

ネズミに襲い掛かる


ネコ

「ネズミィー!!!積年の恨みじゃぁぁぁ!」


ネズミ

「ふん!」


華麗にかわして、猫の後頭部に

蹴りを与えた


ネコはそのまま、木の根元に

頭を打ち付け

気を失ってしまった


ネズミ

「ほらね?」


トラ

「いやいや、今、積年の恨みじゃ~って」


ネズミ

「気のせいアル」


トラ

「思いっきり、後ろ頭を蹴飛ばしたよな?」


ネズミ

「愛情表現は時に過激アル」


トラ

「ほ、ほぉ~……」


ウシ

「なぁ、そろそろこの話に飽きた~

ゲームしていい?」


草原に横になっていた、ウシが上半身を起こし

背伸びをして


ウシ

「イノシシ鍋、喰いに行こうよ!」


トラ

「お、なんか、美味そうだな!!」


ネズミ

「違う!違う!イノシシ鍋違うアル!

亥(いのしし)の作る鍋アル!」


イノシシとは十二支

十二番目の動物、次の世代にまっすぐ届ける

新しい未来への象徴とされる


ちなみに得意料理はキノコ鍋だと言う……


こうして

新世代の十二支は

現代っ子顔負けの

ゆる~い感じで幕を開けた


次回!干支戦隊 十二支レンジャー

第2話「極悪ウサギの卑劣な罠!」

お楽しみに!!




ウシ

「ちゃんと作者は次回も書けるのかな……?」


ネズミ

「神頼みしかないアル」


トラ

「まぁ、なんとかなんだろ」

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