第2話 じょしかい!

優雅な昼下がり

動物たちは紅茶片手に

上品なケーキを……


え?前回の予告のタイトルと違う?


気にしてはまだまだ、子供ですね!


とにかく今は、昼下がりで

動物たちが優雅な午後を楽しんでいるのです!


おや?孔雀クジャクやペルシャが

静かな時間を楽しんでる中

暗い集団がいます。


あれは……


ウサギ

「マジつまんなぁーい!」


大きな2つの耳が頭にある少女

四番目に神の元に来たウサギ


ヘビ

「お、おかしいわ……今ならと……思って

いたのに……へ、へへ……」


紫色の長い髪の女性

六番目に神の元に来たヘビ


イヌ

「私達が干支に選ばれたからと

そう簡単には変わらないと思います」


カチューシャを頭に付けた黒髪の少女

十一番目に神の元に来たイヌ


ウサギ

「こんな美少女でリーダーなら、モテて当然でしょ!

なぁ~んでモテないかなぁ~?」


イヌ

「むしろ、神聖な存在だからだと思いますよ

高嶺の花と言う物になってしまったのでしょう」


ヘビ

「し、神聖な、なんて、へへへ……」


ウサギ

「むしろ、あんたは悪魔側って感じするけどね

毒蛇ぽいし」


ヘビ

「ヒドイ!?」


そんなヘビの肩をウサギがポン!と叩きながら


ウサギ

「生卵……食べる?」(ドヤァ)


キー!と泣き崩れるヘビを横目に

やれやれと

イヌは紅茶を飲み

ウサギはウサウサと笑う


イヌ

「十二支に選ばれたオスから

良い人(?)はいないのでしょうか?」


ウサギ

「ん~、今回、意外に若いのばっかじゃん……

って言うか若すぎるし!!!」


ヘビ

「ま、まぁ、若い越して子供よね……

可愛いけど……」


ウサギ

「うわ……そういう系?

引くわぁ……」


ヘビ

「……ちが!対象とか、そんなんじゃなくて!

ただただ、純粋に子供が可愛いと……!」


ウサギ

「まぁ、これでも飲んで、落ち着きな……」


そっと、生卵(コップに割った奴)を差し出す


ヘビ

「い、いらない!って、なんで生卵持ってるのよ!!」


イヌ

「あ、あんまり騒がないで……周りに迷惑だと思うから……」


と、周りを見渡すと、いつの間にか

他の動物達の姿はなくなっていた


ウサギ

「まぁ、今回の雄達男どもは、良くも悪くも

若いのよね~」


ヘビ

「ウ、ウサギも若いじゃない……」


ウサギ

「羨ましい?ねぇ?羨ましい?」


ヘビ

「う……」


イヌ

「ヘビさんだって、若いですよね?」


ウサギ

「そういえば……いくつになるの?

イヌも若そうじゃない?」


イヌ

「私は1歳です」

※人間で言うと20歳前後、

だたし、1歳以降は約1年で

4歳ぐらい歳を取る計算になると言う


ウサギ

「私も1歳☆」

※イヌと同様20歳ぐらい

しかし、その後は1年で7歳ほど進む計算になる


ヘビ

「わ、私は4歳……」

※人間で言うと20歳過ぎぐらいの歳になる


野生環境など、動きの遅い幼少期が不利な為

前半は早く成長するのが、ほとんどであり

個体差、種類で平均寿命は違う……


ちなみに……


神の動物、神獣になる

この者達には

動物の寿命の概念とは違う為……


年齢なんて、ほぼ関係ないのである!!!


ウサギ

「姉さん!ゴチになりやす!!」


ヘビ

「え?!ええ~!」


イヌ

「私達、種類が違いますから、ヘビさんが年上とは……」


ウサギ

「見た目的にも、世の中で生きた年数だって

上なんだから、上でしょ?」


イヌ

「いや、そもそも、年上が奢ると言うのも……」


「お困りのようね!!!」


高らかに聞こえる甲高い声


トリ

「私にお任せよ!!」


十二支の十番目にして

おかっぱ風の髪に赤いラインの入った少女


颯爽に財布から札を取り出す


トリ

「何枚必要かしら?」


ウサギ

「呼んでないよ」


ヘビ

「だ、大丈夫よ……」


イヌ

「そういうのは、あんまりよろしくないと

思いますよ」


トリ

「何なのよ!仲間に入れてよ!」


コケー!と騒ぐ少女


トリ

「私の家系は金の卵を産むのよ!」


ウサギ

「マジ?!すごくない?」


きょとんと

イヌとヘビが顔を合わせると


イヌ

「それはガチョウでは?」


トリ

「へ?」


ヘビ

「ト、トリさんは、ニワトリ……よね?」


……

…………

………………


ヒヨコ

「おかーしゃん、どうして

うちはお金持ちなの?」


ママ

「うちはね、金の卵を産める、

恵まれた家系だからよ」


ヒヨコ

「すごーい!!」


……

…………

………………


トリ

「って、言ってたもん!」


イヌ

「才能ある子も金の卵って、言う事もありますよね」


ウサギ

「金の優秀な人を産めると言う発言も

なかなかね……」


ヘビ

「お、お母さんからしたら、子供はみんな

宝物よ……?」







今日も神々の動物たちは平和である……


次回 ふたりは干支ピュア!

巧みに仕掛けられた恐ろしい罠!

考えられる回避はまさかの愛の種?!

「あー!見つけた!小さな春!」


お楽しみに!



ウサギ

「やれやれ……こんなんでいいの?」


イヌ

「まぁ、自己満足なので……」


ヘビ

「つ、次の台本はまだかしら?」


トリ

「もっと出番ちょうだい~~!!」

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