「怠慢」を含む小説

※過去、短編集のみに収録していた短編です。 ―― 　……ハッピーエンドを見せたところで、現実の子供が幸せな世界を求めて動くわけではないですし、逆に、バッドエンドを見せたところで…

T駅の踏切りではとかく人身事故の発生率が高い。 その日も人事事故で足止めを食らった斎藤美波は、ひとまず疲れた体を休ませようと待合椅子に座ろうするが、椅子にはカセットテープが置いて…

　検察官鳴海響子が被った轢き逃げ冤罪を晴らすべく、弁護士の槇村波瑠は調査に乗り出す。響子とはかつてバイク仲間で、互いに唯一の親友だったが、わけあって再会は八年ぶりだった。 　「鳴…

樺太に生まれ、樺太に育ち、そして樺太に骨を埋めるつもりでいた私にとって“樺太”という言葉は異様な程の懐かしさをもって響いてくる。 四十五万島民が堂々として開拓に努め、その一木一…

1999年12月、不良少年3人に2か月も連れ回された青年が熱湯をかけられるなどの残忍なリンチの末殺されて、死体が栃木県の山中に埋められた事件が発生した。 その殺人事件は発覚当初「…

　作家志望の青年・栄田件は、三輪木愚昧の紹介で、憧れの作家である京山東伝のもとで働き始める。書生兼玄関番として、choleraが家に侵入するのを防ぐのが職務だ。 　東伝のいとこの…

俺の名は葛谷遼。二十五歳、大学中退を経て無職。そして、哀しき童貞。 そんなしがない男が風呂無し、トイレ無し、四畳半のゴミ部屋で、瀕死の状態に陥っている。 なんでこうなった？ 思い…

小さな村で薬草を集め、薬を作り生計をてていた、主人公の翠蘭。 平穏で普通な毎日が一変したのは、竜王様の番が赤髪の女性だと世界に知れ渡った時。 赤髪の女性達は竜王国にある箱庭(ハ…

エリザベート・カガリは公爵令嬢である。ただ、マイペースすぎるが故に自分の身の回りのこともやりたがらない。 そんなエリザ様の身の回りの世話をするのが専属執事であるルシアの役目である…

超訳アリの2000年の時を生きる少女『万能の魔法使い』であるミーシャは魔法関連のことしかやることがなかったため、とある国の宮廷魔法使いの職についたが、怠慢だと誤解され追放された。…

ぽんこつ魔道士見習いのアヤトとエリート魔女見習いのリツの、魔法学校を舞台にしたラブコメ。 もしくは、強くなるために「かわいい」を諦めた少女の成長の物語。 ※小説家になろうなどに…

女神メリーは自らが担当する世界を放置して堕落した日々を過ごしていた。ある日、信仰がなくなってしまったメリーは天界を追放されることになる。信仰がなくて神の力も使えないメリーは、世界…

平凡な高校生、釣合秤はある日、異世界から帰還した……らしい。 目覚めたときには半年が経過しその間の記憶を失ってしまった彼のもとに、朝日月夜を名乗る市役所職員が現れる。 彼女から秤…

「他人から『ダサいヤツ』って思われても、別に実害ないし……」 「ふーん（これが『ある』んだよなあ……）」

黒死病と魔女狩りで家族を失い逃れてきた幼い少女セラは、少女ヴィミルと出会い共に暮らし始める。 ヴィミルはセラに黒薔薇をかたどった指輪を贈り、 「この指輪をはめて、街で悪いいたず…

注意:この作品は小説家になろうにて連載してる作品を1部修正などして改めて投稿しているものです。 地球がひとつの国になり数世紀たった。人類は月と火星に大きな都市を開発し第2の故郷…

　ボクは死神です。 　お賃金は少なく、福祉も少なく、休みも少なく、その休みも人手不足でつぶれてしまう。 　そんなブラックなお仕事、死神に就職しているボクです。 　冥府を司る上司…

　楼雀組(ろうざくぐみ）十三代目の息子、浅葱 伊織(あさぎ いおり）。 　彼は親の七光りの人生を歩んでいたが、アンニュイで中途半端。何事にも夢中になれない憂鬱で怠慢な毎日を送って…

弱くなる日もあるよね 今がそれ どんな気持ち？ 分からない？ モヤモヤ くもりガラス