命題を与えられて、
本筋とは違う方法で、
主人公が解決していく展開。
布石が散りばめられていて、
推理小説みたいな部分もあり、
続きを読みたいという気にさせます。
ただ、爽快感を求めている人にはお勧めできません。
苦悩や葛藤、
キャラ背景が重く、
一章読んでホッとするかんじです。

惜しむらくは、
タイトルが的確に内容を示していながら、魅力的じゃないところです。

話の内容も設定も個人的には好きです。
ただ、市役所が題材なので話自体は割と硬め。

物語に派手さ、爽快さ、誰でも分かるぐらいのライトさを求めるような読者には向かないかもしれませんが、考えながら読み、想像を膨らませるような人には一度読んでみるとハマるかもしれませんね。

現代を舞台に、異世界から帰った後の物語となってます。
レビューを書いている現在、第一部を読み終えたところです。
異世界物の物語が溢れている昨今の状況とも合わせて、非常にしっくりときました。
あくまでも私自身の感想だけど、誤字脱字も少なく構成も矛盾がないし説明箇所や心情描写の箇所も適切なくらいで読みやすい印象です。
個人的にはランキング上位でストーリーが良くても設定などに破綻が見えると、その箇所が気になって読む気がなくなってしまいます。
同じような思いをしたことがあると言う方には、この作品は非常におススメです。

タグ通り、バトルなどはないですがハラハラドキドキするシーンもあり読むのが止まらない箇所もあります。（第一部なので、説明箇所や日常的なパートが多いのだとも思います。）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（101文字）

異世界物でよくありがちな転生トラックや、異世界そのものの成り立ち、ゲームそっくりの異世界がある理由など、、
そういうものだから。と流されそうになる設定を、納得できる理由と分かりやすい文章でスラスラ読める話でした。。

最近の漫画を褒める時、矛盾点や突っ込みどころの少ない話を指して防御力の高い漫画というのを聞きますが、この小説を読んで感じたことがまさにそれでした！
反面やや話の進みが遅いことは気になりますが、この作者さんならきっと上手くまとめてくれると思わせてくれる名作です！！