「平安風」を含む小説

人々の安寧を脅かす妖魔が跋扈する魔の乱世。　 それらを容易く斬り伏せるツワモノ共を束ねる棟梁になるべく、イフウは弟であるシュラと鎬を削り合い、その末に勝利を掴み取ったのである。…

都の小路で出会った女は、夜だというのに一人で木の下に佇んでいた――人ならざるものと判っていながら引き込まれていく男……

魑魅魍魎はびこる平安風世界。見習い退魔師の朝陽は偶然、最"厄"の幽鬼・八雲の封印を解いてしまう。朝陽の「美味しそうな霊気」に目をつけた八雲は、無理やり式神契約を結んできた。 だ…

　井戸を通って夜な夜な冥界に通い、閻魔大王の死者裁判を手伝っていたという平安貴族、小野篁（たかむら）の、冥界渡りのきっかけとなった若き日のお話です。 　京に戻って来た17歳の篁…

桜の上につくられた櫻花国は、桜を管理する櫻守たちの手により守られていた。 櫻守として魑魅魍魎と戦う紅華は、事故で桜の根元の最下層に落ちてしまう。そこで少年が埋まっているのを発見し…

さゆり……。 その美しさに魅かれて近寄ってくる男たちを待ち受ける運命とは？ 雅な平安朝の姫君、その美貌には、恐ろしい秘密が隠されていた。 恐怖と官能に彩られた王朝怪奇小説、原稿…

京の都を守るのは、安倍晴明の直系の子孫であり「陰陽少将」の位を戴く若き陰陽師・安倍明隆。 ワケあって通う相手もなく独身を貫く明隆だったが、帝から直々に「結婚して子を成せ」とのお言…

「はるか西の国では、男が女の指に輪をはめて、永遠の愛を誓うんだ。ずっと一緒にいられるように」 その願いは、自分だけの夢だった。 大公家の父と、妾の母の間に生まれ蔑まれてきた…

　訳ありの二人の男を、彼らが助けたサンカの少女の一人称で語る話です。

屠殺人に恋した姫、皇帝の身代わりになった兵士、王の陵墓を祀る巫女、人質として囚われた王女…。 歴史の興亡の中を生きる主人公たちが、美味しい料理を食べて死ぬファンタジー。 中華風…

かぐや姫に求婚した５人の貴公子の中で、不運にも唯一命を落とした者がいる。 燕の子安貝を探していた、石上中納言である。 そんな彼の友人の目線で語られる『かぐや姫の物語』とは。 …

山で猟をして暮らす『菫』はある日、狩り遊びに来た公家を怒らせる。 しかし幼なじみの『進ノ助』、公家の連れである『椿彦』が執り成して事なきを得た。 だがその後、『菫』は山神の生け…

探索ミステリー×三角関係×平安風ファンタジー。 四方を海に囲まれた小国の姫君の夕花姫は、屋敷からの脱走癖と拾い物癖がある変わり者。そのたびに護衛の暁に叱られている。今日も浜辺に…

舞台は魑魅魍魎が蔓延る平安風の都。 東宮(皇太子)の「氷雨」に仕える忍の“少年”「鷹男」は、東宮の安全と都の治安を守ることが仕事。 ある日鷹男は、宮中で奇妙な“気”を察知する。 …

※男性同士の性描写、愛のない性描写があります。 ※作中、身体的欠損に関する表現がありますが、差別を助長する意図はございません。 2020.9.10完結。いずれこの話の続編を書きた…

暗殺されかけた幼馴染みの皇子〈朔〉を守るため、男と偽り武官になった少女〈瑠璃〉は、「女とばれたら武官はクビ」という父との約束を守るため、正体を必死で隠していた。 だが、なぜか瑠璃…

※この物語は菅原孝標女「更級日記」をベースにしています。それなりに原作のストーリーを追っていますけど、決して現代語訳じゃありませんので、ご注意ください。 わたし斎原美雪は東雲…

愛猫が平安朝の姫君のようだったのでそれを表現しました。

　残念輝宮（かぐのみや）と無声毒舌女童の主従の物語第二弾下。 　勅許によって輝宮（かぐのみや）の妃となる事が決まった蜜月（みつき）は煌族を巡る思惑に巻き込まれてゆきます。