「「色」 連作短編」を含む小説

中学三年生の宮路恵理は、同じクラスの富石碧に恋をしている。 ずっと「ケンカ友達」だった碧に彼女が出来たという話を聞いて、邪魔にならないように距離を置くことを決めた。 同級生五人…

24才、会社員・谷村勇太。残業続きで終電に飛び乗ったものの、うとうとしているうちに見知らぬ駅へと着いていた。 「ほう、人間の来客とは随分と久しいな」 深緑色の駅員服を着こなし不思…

七山月子さんの自主企画『第二弾33の詩！33個の言葉を使って詩を書いてね！』参加作です。 https://kakuyomu.jp/user_events/168169278624…

連作短編のつもりで書いたものなので一部描写不足な点はございますが、ご容赦ください。

中学二年生の宮路恵理は、同じクラスの富石碧とケンカばかりしている。自分だけが意地悪をされているのに、なぜか嫌いになりきれないでいた。 ある日、ケンカが行き過ぎてしまった二人に、担…

目を閉じれば浮かんでくる、あの時の黄色。想い出の中の色を辿っていく色シリーズ第三弾です。(不定期更新) ◆色シリーズ第一弾◆｢青にまつわる物語｣ 《青から青へ……繋がっていく物語…

わたしたちは、七草とともに生きている。 働く大人たちと春の七草＆秋の七草たちの生活が交わる、日常のひとコマ。 【七草ごとに独立した短編集です】 2022.2.28　完結 ～～…

ここは北海道千歳市にある『琥珀亭』というバー。 琥珀色の時間が流れる店には、今宵も一杯の酒に想いを託し飲み干す人々が集う。 琥珀亭の常連、お凛さんが綴る様々な人生の一場面。 …

Bar『琥珀亭』に集う人々の三つの恋物語。かつて琥珀亭で修行していた男と出会ったことでバーテンダーの世界に飛び込んだ女。琥珀亭の常連の孫と恋人の一幕。そして琥珀亭の息子の恋と自我…

北海道のバー『琥珀亭』に毎晩通う常連客・お凛さん。 彼女と琥珀亭に集う人々とのひとときの物語。 『今夜も琥珀亭で』の続編となりますが、今作だけでもお楽しみいただけます。

　いつからそこにあったのか。公園近くの古びた駄菓子屋を見つけたあなた。 「これね、何でも願いゴトが一つだけ叶うキャンディなんだよ」 　そういって男の子は七色の飴をあなたに差し…

「ひとの生はね、飴玉のようなものだ。気づいたときには、溶けてなくなってる。口の中には甘さと、残り香だけがあとをひく。あたしはそれを美しいと思うんだ――」 と、テグリは言う。 …

　人間界によく似た世界。時田翠子は二十一歳の会社員として日々を謳歌していた。 　無類の酒好きもあって退社後は居酒屋や自宅で一人の晩酌を楽しんだ。そのような平穏な毎日には怪異も組み…

あの日の赤が鮮やかに蘇る。懐かしく時に少し切なく。色シリーズ第二弾です。 色シリーズ第一弾◆｢青にまつわる物語｣ 《青から青へ……繋がっていく物語》 https://kakuyo…

一冊の何も書かれていない月白色の本。 ｢あなたの紡いだ夢の欠片、差し上げます｣ 月夜に公園のベンチにポツンと置かれていた本を巡る少しだけ不思議なお話。

その青はどんな物語を秘めているのでしょう。同じようで違う色々な青。色シリーズ第一弾、青から青へと繋がっていく物語。 色シリーズ第二弾◇｢赤にまつわる物語｣‪ 《赤にまつわる想い出…

国は敗戦色に包まれていた。 その中で、光る一条の希望。 機械化兵ーープロメテウスーー プロメテウスの誕生に国は希望を見出した。 苛烈さを増す戦争。 酷使される生命。 偽りの希望…

京都駅で獏を見た。 連休中でごった返す京都駅で、ぽつりと佇む獏を見た。 全体的には豚みたいなフォルムで、豚よりも鼻は長い。白と黒の2色だが、パンダほどかわいくない配色。 これは…

とある街、とあるビルに入居するバー「Lady anne」 オーナーの「拾いもの」たちがバーテンダーを務めるそこでは、日々さまざまな愛のかたちが語られる……の、かもしれない。 世…

　短編連作です。一章ごとに完結しています。どこから読んでも解る内容ですが、一章から読めばより解り易いです。 　第一章「肥料」の梗概。　 「弟の瑞樹（みずき）は、今日も生きていた…