この物語は、月の不思議な存在感と不思議な温かさに包まれています。登場人物達が出会う、一冊の本と万年筆。本には何も書かれていません。そして、登場人物達が本に記していくものは……願いと想いを包み込む、月の温かさに想いを馳せながら、物語を読み進めてほしいです。登場人物達が迎える未来はわかりません。だけどわかることはひとつ。本に記された願いと想いは、温もりに包まれながら明日に向かっていく。優しいひと時に包まれ、温かい読後感が待っている物語です。
テーマ月のお話です。全編、色んな月が出てきます。素敵な世界観です。白紙の月白の本には、こうかかれてます。1頁ページだけを、あなたの自由にお使いください。紡つむがれた夢の欠片かけらは差し上げます この設定のよいところは、書けば夢がそのまま叶うというわけではないところです。メッセージ性あります。良い話を読めてよかったです。
最初は月白の本とは願いを叶えてくれる本だと思っていました。でも、読んでいくと、願いを叶えてくれるよりもある意味すごい力を持った本でした。ネタバレになってしまうので、どんな本なのかはこちらで書くのはやめておきますが私もこの月白の本に書いてみたいなぁと読む度に思います。忙しくて少し疲れている方や何かに悩み迷っている方。ひと休みして、こちらを読んでみてください。きっと月白の本に書き込みたくなるはずです。そして、気がついたら肩の力が抜けて気持ちがほぐれていると思います。