セルリアンブルーより……

　短編連作です。一章ごとに完結しています。どこから読んでも解る内容ですが、一章から読めばより解り易いです。

　第一章「肥料」の梗概。　
「弟の瑞樹（みずき）は、今日も生きていた。僕は昨夜、風呂に浸かる君の喉を掻き切ったはずなのに……」
　死んだペットたちが眠る庭の花壇を眺めながら、双子の弟との幼少期を回想する結樹（ゆうき）は、胸の奥底で芽生えた憎しみに足掻いていた。ある日、女の子を連れてきた瑞樹の告白を聞いた結樹は……。
　残酷、暴力描写はぬるいですが一応程度で。

　第二章「母乳と刺青（ミルクとタトゥー）」の梗概。
　幼馴染みの龍介は懐かしい匂いがした。その匂いが何なのかを解き明かすため、涼夜は幼い頃からの出来事を振り返った。
　問題行動の多い龍介には、若く美しい母親がいた。涼夜は親子に惹かれていく。