「鐘」を含む小説

■あらすじ 　女子高生、芹那りらせは 　朝、自宅で目を覚まし、遅刻ギリギリであることを悟る。 　急いで自宅を出て走るりらせの元に、電話がかかってくる。 　弟は攫われ、爆弾が埋めら…

町にある寺は御利益があると有名だが、神様を恨む人が寺を壊すと......？

鐘を買いに来た男と、ピストルを買いに来た女の、季節をめぐる物語。（2009/08作）

路面電車。通称チンチン電車。かつては都市の交通機関として花形だったのに、今やほとんどが廃止になった。そんな電車を、いつも不満げに運転しているのは青島（25）。この地域ではもはや、…

　脳を体外で管理し、頭痛や肩こりから脳梗塞、脳死などに至るまで『有脳者』が抱える多くのリスクを解消するという『無脳者』となるための、保脳手術を勧める、政府管轄の保脳機関。 　政府…

　帰る時間の決められたシンデレラと、走り続けるメロスの時が交わったのだと思う。だからこの恋はこんなにも綺麗に散ったのだ。 　これは何の変哲もない「私」と、少し不思議な彼氏の話。

私には付き合ってる人がいる。国際コンクールで優勝した、将来有望なピアニストの彼。かっこよくて楽しくて、さり気なく優しい。彼と一緒の時間を過ごすのが、私の毎日の幸せ。 でも、そんな…

夏休み前のある日。演奏会のゲストなんていう面倒な仕事を言いつけられた俺は、幼馴染みを家に誘った。しようと考えてた曲の一つを、あいつが好きだと言ったから。そんなこと、絶対に言ってや…

明四津日乃出は自宅警備員である。 この職に就いたのは８年以上前。今年３１歳になる日乃出の自宅警備員としての腕前は、既にベテランと呼べる域に達していた。 築７０年を超える自宅には…

夕暮れの廊下を、私は幼馴染みに連れられて走る。これが最後だから、思い出作りにって。 手を離さなきゃってわかってるのに、振りほどけない。わかってるのに。こいつが友達と付き合ってるっ…

世界の終わりを刻む終末時計が鳴り響いたその日、死を望む少女が救世の聖女に選ばれた。

散文です。内省したことをまとめてみました。

　自分自身の存在意義を求める主人公と主人公を新たな王にしたいヒロインの物語です。舞台は、僕達と同じ現代です。投稿ペースはまちまちです。俺自身が書きたいと思うものを書きます。よろし…

　広大なその大地は、後に製図した者達が、 「まるで正面を向いた牛のような」 　と筆を走らせるほどに奇妙な形をしていた。 　両端は南へ下がって海に面し、中央は顔のように大きく広がり…

　他者の返り血を浴びると、反逆者と呼ばれる化け物へと、姿を変える世界。 　返り血を防ぐ短剣を持つ少年ヴァリスは、鐘槍の女騎士ヘルカとともに、小都市サルヴェンの自警団員として、日々…

「わたし」は、高校以来、十年の付き合いの女友達と大晦日の彦根城へ。 除夜の鐘を聴きながら思う、「変わること」と「変わらないこと」。 実体験を下敷きにしたフィクションです。

柿を食えば鐘が鳴るのは単なる偶然なのか、はたまた運命の必然なのか。 それを必然であると固く信じた男が企てた、誰も得しない陰謀と想定外の結末あるいは顛末とは……!?

「あなたの街の物語」コンテストに参加。 京都、化野念仏寺で目覚めた男。恐怖に震える男の前が自分の正体に気付くまで。 短編です。

あらゆる扉をノックし続ける者がいた。ドアの向こうでは出会いと別れが待っている。「私」のノックは福音か、それとも終わりを告げる鐘の音か。

ＪＲ宇治駅で待ち合わせのはずが、誰も来ない。 最悪だと思っていた宇治が、最高になる若い男女の物語です。 三室戸寺は、西国観音霊場十番の札所で、宝亀元年（約一二〇〇年前）光仁天…