「猫 ホラー」を含む小説

電車が通過している時、踏切の向こうってどうなっているのか分からないですよね。 そんな感じのお話です。

　俺の町には変わった地蔵がある、猫の形をした地蔵、その名もズバリ『猫地蔵』。

　ここはレトロな喫茶店。名前はピコラといいます。大通りから一本横道に入った隠れ家的なお店です。私の名前は倉橋かんな。このお店でアルバイトとして働いています。 　毎週金曜、いつも閉…

妊娠中の妻が愚痴るようになった猫の鳴き声。 夫は妻の苛立ちをマタニティブルーと思っていたが、実はその声は……。 ※主人公が中絶について批判的、嫌悪感を抱いている描写がありますの…

凪坂結未は、先月の道外伊月の事件のトラウマを未だに引きずっていた。が、それに畳みかけるように、今日も奇妙な事件が。 日々人の魂を吸って生きる大木、地面に埋められた大量の猫の死体、…

　アマチュアからプロ、全くの素人までもが自由に集まり己の創作をぶつけあう夢の小説バトルロイヤル“本物山小説賞”。 　そんな本物山小説賞の審査員、“闇の評議会”の一員に選ばれたラノ…

　世にも恐ろしい化け猫のお話……。 「母さん、怖いよ。その話」 　小さな少女の泣き声が、とがった耳の奥に響いた。 　あれは、どのくらい昔のことだったのだろう？ 　化け猫は、も…

　社会人二年目の俺は猫を飼っている。 　その猫がここ最近、何もない場所をジッと見つめている事に気が付いた。

ゾンビによって人類の人口が減った、近未来。 人間たちは文明を取り戻すために、獣人を使ってアンチゾンビウィルスを作ろうとしていた。その実験のためにわが子を取り上げられた、獣人であ…

悪夢を人に言うと、聞かされた人も悪夢を見ると言います。 見た悪夢をメモに残して、そのままを書き出しているので、大して怖くもないし脈絡もないしオチすらありません。 それでも──…

ちょいとそこのお兄さん。 とある猫のおはなし。 時代とかは特に考えていません。現代でも、昔でも。 色々と想像して頂ければ、と。

ゴールデンウィーク、祖母の家に遊びに来た明莉（あかり）。 山奥の山村は静かで遊び相手もいないが、冒険心をくすぐられる場所がいっぱいある。その中でも一番のお気に入りの場所は、五十九…

時は江戸。貧しい農家の娘、タカは数えで十となる頃に奉公に出され、見知らぬ町の小さな旅籠で飯盛女として働くことになる。 数年後、幼馴染の栄助が彼女を探しにやって来た。ようやく見つけ…

巷では『猫刑事』と言われる存在の噂が飛び交っていた。 猫なのか、刑事なのか、その他の何かなのか？ 誰にも何にもその正体について確かな事は言えなかった。 　 そんな噂話などどこ吹く…

冬の夜、公園、猫。ただそれだけの話です。

さあさ皆様お立会い。古今東西見て頂戴。 冬に花は咲かずとも、言葉を繰りて笑う猫あり。 言葉ばかりを捏ね回し、静かな夜を乱す化生の類に過ぎぬ厭世家の紡ぐ言葉にどうか一聴。 遠き御仁…

僕は小学校の近くの空き地にいる白い野良猫『シロ』のことが苦手だった。ある日、シロが生んだ仔猫が首無し死体となって発見される。そして、クラスメイトたちは猫が嫌いな僕のことを犯人だと…

幼いころ車に轢かれた猫を見て以来、『命の境界線』を求めて猫の虐殺を繰り返してきた少年、陽樹。彼はある日、夜の公園で自分と同じ猫殺しの少女と出会う……。生と死。正常と異常。殺してい…

「さて、正義実行だ──」 幼いころより、「僕」は、育ての親である叔母の示す「愛」の信念と、彼女が信じる〈Ａ〉という宗教に対して疑惑の心を打ち消せなかった。だが一方で、僕自身が確…

薄めの「ホラー風味」です