「沈黙」を含む小説

とある英雄が救った世界が舞台。 魔物の脅威が去った世界で、新たに疫病の危機に晒される。 魔法が廃れつつあり、魔法使いの存在自体が希少であるため、大半の魔法使いは国直属の魔法師団に…

『東の風が吹く時、世界は生まれ変わることができる。』 文明が退化したとある島国の沿岸に、隣国から亡命してきたという一人の男が流れ着く。ムツキと名乗るその男を調べる内に、この国が神…

オムニバス形式。どこから読んでも差し支えなし。登場する少女も各話別人として書いています。

練られてゆくココア。金魚から吐き出される小さな泡。海に落ちたガラス玉。「沈黙の小詩」と違い、語れない彼らのショートストーリー集。

理不尽な扱いを受け、どこにもぶつけられない怒りを感じたことがある方は多いのではないでしょうか？ 加害者が法律に守られる。確かに社会の法規上は「正しい」ことかもしれません。しかし、…

うちの夫はちょっと変、と思い始めたのは最近のこと。 始まりは、Twitterで何気なく呟いたこのツイート。 --- --- --- --- --- うちの夫の寝言は本当に名…

30年も昔のことである。 最強を冠する騎士大国が、たった3日で滅びた。 敵は、人の形をとる異形、魔族であった。 人々は魔族達の侵攻に、恐れ慄き、戦乱の世に休戦協定という名の終止符…

「何も言えない」というのは、「何でも言える」の裏返し。 雄弁なる沈黙。

私が昨日の夜に見た夢の話です。

日本ミステリ文学館では2017年5月より7月にかけて、「新本格ミステリ」30年を記念し、「鮎井郁介展」を開催します。『紅蓮荘事件』で衝撃的なデビューを果たし、90年代の日本本格ミ…

「鬼鳴り」の続きです。 前のエピソードはこちら 鬼鳴り　https://kakuyomu.jp/works/1177354054881919039

フリーライターの「私」は、ある殺人事件を追っている。「いちばん大切な男」と被告人が記した人物に、青森の地でようやく逢うことが出来たが…。 やがて、「私」は事件の意外な真相にたどり…

カクヨム×B☆Wインディーズ小説コンテスト特別賞 受賞作 「お願い……助けて」 大学二年生の春。新居の片付けをしていた僕の家に、見知らぬ少女が訪れる。怪我から流れ落ちる緑…

ここは中欧チェコ、百塔の街プラハ。 災厄により衰退した人々は、奇跡の産物たるゴーレムを使役することで永らえていた。 ゴーレムは「言葉」に忠実だが口をきくことができない。 人と同じ…

混沌シリーズ第３弾。 ８月１日付けで警視庁捜査一課３係に配属が決まった大野警部補は、早々に殺人事件の捜査を命じられる。彼は先輩刑事の木原と共に、被害者の加藤が働いている株式会社セ…

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。」 ニーチェ 善悪の彼岸より もしも…

読み知られた物語の想区を繋ぐ「沈黙の霧」で、繰り広げらるグリムノーツ。 ストーリー・テラーに書き捨てられた「あらすじ」の中でエクス達が出会う物語。

　いつもどおり、『沈黙の霧』の中を進む一行。レイナ、エクス、タオ、シェインは、いつもどおりにカオステラーを調律するため、カオステラーの支配する《想区》を目指していた。しかし、どれ…

西暦2025年。五年前に発生した『大流行』によって世界中にゼイビーズウイルスが蔓延し、人類が二十分の一にまでその人口を減らした世界。海に囲まれていたおかげで『沈黙』を免れた日本の…

沈黙の霧を進む調律の巫女御一行の前に現れたのは、想区と呼ぶにはあまりにも狭い世界だった。 そこにあるのは桜の大樹だけ…… ―――これは、一行が偶然行き着いた不思議な想区での物語。