「山」を含む小説

潤は地方の猟師であった。 この日も、自分の仕掛けた罠を確認しに森へと入る。 しかし、潤の前にはいつもとは違う光景が…

不憫でぼっち系の歩夢。 中学校以来陰キャとして過ごして来た。 高校入学でやっと陽キャになれるかと思ってたけど多分失敗。 と言いながらやって来た学校行事では…。 優しく友達多めの…

H県O市にある私立西学園は小中高の女子一貫校だ。高校編入を認めていないので中学からはずっと馴染のあるメンバーで過ごすことになる。 新卒二年目の御手洗かのんという教師は探求奉仕部…

第六次世界大戦の戦場。使い捨て戦力にすぎない一兵卒の俺は、軍用の量産型ロボ『ジャイーゴ』に搭乗して民間人をかばい、敵ミサイルに被弾するところで謎の光に包まれ愛機ともども異世界へ転…

両親を不慮の事故で亡くし、弟とともに修道院で暮らす少女ルティ・コルボール。 騎士学校への入学を目指している弟のために、相棒の真珠豚のボーノとともに山で採取した薬草を売りに行く生活…

　僕らの住むプシャは、エターナルクレスト山の麓にある人口三千人ほどの小さな村だ。高地に暮らす山岳民族で強靭な肉体を有しているのが特徴。故に村の男達のほとんどがカリストの仕事に従事…

　大学生の陰山直人は、最近できた恋人の加那とデート中、恒星ベテルギウスが超新星爆発らしき増光現象を起こした瞬間に立ち会う。それは理論的に遥か未来に起こるはずの出来事だった。 　殺…

散らかった部屋。シンクには一週間分のお皿の山。 そんなわたしはある日、食洗器を衝動買いした。 いつもみたいにすぐ飽きるんだろうなあと思っていたけど、そうじゃなかった。 ASDとA…

キャンプへ行く道すがらの山の中、何かにぶつかり気付いたら海だった。 愛車でキャンプしながらのサバイバルを覚悟したけれど、アラフォー女子は強いのでなんとかなりそうです。 さて、の…

ある寒い山の中。そぐわない格好をした男性が一人走っていた。 背筋が凍るような得体の知れない“何か”に追われ、その姿は決して見えない。 そんな男性が出会ったのはこれまたそぐわない格…

これは時を超えた呪いによって紡がれる、縁を巡る物語。 第１部・黎明編 東京都内に住むふつうの高校生・禅院(ぜいん)サトルは不思議な夢から目を覚ますと、背中に大きな口が…

　カクヨムコンテスト10（短編）に応募しています。 　あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいた。おじいさんは、ある日、たけのこを掘りに山に入る。すると、金色に光るたけの…

少年が目を覚ます。 そこに広がるのは超高難易度のダンジョン。 意味不明な状況。 立ちふさがる凶悪なモンスター。 理不尽な死。 数多の屍の山を積み重ねながら、少年はそれでも前に進ん…

　芸術の価値は時代とともに変わる。 　人の歴史の中では、死後にようやく評価された芸術家など山ほどいるではないか。 　陶芸であれば、使い込むことによって出てくる味わいというものも…

　淀んだ熱の塊。形あるものに熱を与え、留め、アリの生よりも早く腐敗させる。 　星を滅ぼす怪物がいた。 　幾千幾万の英雄豪傑勇者も、王も奴隷も預言者も、怪物を殺すことはできない。 …

　雪山へ挑むメスゲ。相棒のアケモーヌとともに白い足跡をぐんぐん残していきます。 「見てみろよ！　まっさらな青空だなあ」 　メスゲたちを止められるものなんてあるでしょうか？　二…

『井上和也』は幼少期、最寄り駅で傘を " 触れずに " 回収する駅員を目撃した。 音もなく浮き上がる傘、当然のように拾い上げ去って行く駅員……その姿に和也は衝撃を受ける。 「超…

村を野盗に滅ぼされた百性の次男坊は、復讐の為に十年山籠りし、久々に外界へ下りてきた。

高校三年生に入った時、祖父が死んだ。 急死、齢九十にもなった事から来る老衰だと医者は言っていた。だが、それに納得が出来なかった主人公は祖父の金庫を開けた。自身達兄妹にだけ教えてく…

ーー夏休み最終日、先輩は僕の前からいなくなった。 伝えたい事は山程浮かんでくるのに、言葉にしようとすると上手に話せない透真は、廃部寸前の文芸部で一人、変わらない日々を過ご…